夏休みが終わり後期へ
大方の大学では夏休みが終わって、後期が始まったのではないでしょうか。私の勤務する大学は9月の下旬には夏休みが終わり、10月よりいよいよ本格的な講義が始まりました。その1ヵ月半の夏休みですが、なんと今年度の科研費をこの1か月半ですべて使い尽くすほど、充実した研究ができました。
大学教員着任した初年度の夏休みは、なんだかそわそわして、研究室にいながらも、何をしていたのか、何をしたらいいのか、この状態が許されるのか、みたいな心境で過ごしていました。結果、初年度は結局夏休みらしい夏休み取らず、かつ、予算もあまりなかったので、研究にも精力的に取り組めず過ごした、といった感じです。
しかし、今年は違います。さすがに2年目になると、ある程度状況は把握していましたので、夏休み前に予定を入れて、結果、論文投稿1件、出張2件、家族旅行1件と、仕事&ライフが充実した夏休みでした。特に研究に関しては、今年はなんといっても「科研費」がありますので、研究活動は充実したものでした。
・今まで行けなかった、調査先に長期間滞在できました。しかも2か所。
・今まで買えなかった、高価なPCソフトが買えました。
・今までできなかった、調査ができました。
・今まで欲しかった、データが買えました。
科研費を使って、夏休みにこれだけのことができました。社会人院生だったときには考えられないほど、充実した研究ができています。あと、社会人院生だったときに得た少額の民間研究助成でちまちまと続けてきた研究の集大成を、夏休み前に論文として投稿したところ、要修正で帰ってきたのですが、夏休みで修正し、再提出したところ、アクセプトの連絡もいただきました。
こう考えると、大学教員は、自由に与えられた時間(夏休み)で、自由に研究に使える予算(科研費)があり、自由に研究ができるという環境(研究室)にあるという、本当に幸せな職業だとつくづく感じます。
この研究成果を、学生の教育に還元し、より充実した教育もしていきたいと思います。まだまだ、学生にとって私の知名度は低いので、登録人数が少なく、ゼミを希望してくれる学生もほとんどいないので、そこが悩みの種です。