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前期の講義(非常勤講師)終わりました

非常勤講師をしている大学の講義も前期が終わりました。最初は久しぶりで緊張しましたが、16回も講義をすると、ある程度慣れてきて、講義での学生とのやり取りもある程度スムーズできるようになりました。大学教員の公募で「教歴は必須」とはどこでも見る一つの条件だと思いますが、私も同感です。教歴が必須な理由・・・

①講義を15回するのは結構きつい
 一つのテーマ(科目)に沿って、90分×15回は、かなり深い知識を要しますし、学生が食いつくような興味あるネタを毎回用意するのは周到な準備が必要です。「社会人特別講師」のような1回だけ大学で講義をするのとでは、非常勤講師は準備のレベルが全然違います。また、講義毎の90分の時間配分も私は苦労しました。オーバーしたり足りなかったりで、なかなかシラバス通りには進みませんでした。

②基本学生は講義に興味がない(と思う)
 学会発表や、社会人向けセミナーなどは、基本的に、やる気、聞く気、学ぼうとする意欲の高い人が集まりますが、大学生は基本そうじゃない、というか全く逆?の感じがします。とにかく彼ら彼女らの最大も目的は「単位が欲しい」だと思いますので、それをにおわせつつ、講義に参加させて学修させるテクニックが必要になります。

③講義の振り返り、採点、成績をつけるなど講義以外の業務もある
 講義をするためには、当然講義の準備も必要です。が、それ以外にも、私は講義毎に振り返りを書かせたり、レポートを出したりしました。また、16回目の講義ではテストもしました。毎回この振り返りをチェックしたり、提出させたレポートをチェックするのは学生の人数が多ければ多いほど時間がかかります(70名近くいました)。また、これらは成績の根拠となる課題になるため、あとで学生に成績の根拠を聞かれたときに説明できるような明確な規準も必要になります。なのでテストの採点も想像以上に時間がかかります。

前期をしてみてざっと思いついた業務ですが、単に「教歴」と言われるものも、これらをするかしないかは大きな違いだと思います。社会人で大学教員を目指す人はこの「教歴の有無」がネックになると思いますが、ぜひ指導教員や思い当たる人脈から経験されていたほうがよいと強く思います。

さて、前期の講義も終わり、テストの採点、レポートのチェックをすべて終わり、あとは成績をつけて報告するだけです。特にレポートについては、学生間で出来にかなり差があり、きっちり論文形式に整えられて論理展開している学生もいれば、正直作文レベルまで様々です。大学2年生向けの専門科目なのですが、往々にして3・4年生はレベルが低く、多くの2年生の方がレベルの高いレポートを持ってきます。なぜ学年が上がるとレベルが下がるかって?これは、2年生科目に3・4年生が受講している、、、で察してください。なので「不可」もほとんどが3・4年生でした。。。



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