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ウインドブレーカーの別名をめぐって大笑いされた件
先日、友だちと揉めたんです。
ウィンドブレーカーの別名をめぐって…。
(ウィンドブレーカーは、防寒・防風のための上着で、ナイロンなどでできているものが多い)
「ねぇ、ほんと子どもの部活に、いろいろユニフォームとか必要になるね」
「そうだね」
「例えば、冬は冬で、シャリシャリとかさぁ」
・・・・・
このシャリシャリが、どうもまずかったらしい。
友だちは、声をそろえて
「それは、シャカシャカでしょう!」
皆さん、ウィンドブレーカーの別名、何て言っていますか。
関西はオノマトペが多い気がする
わたしは、普段から擬音語や擬態語を使いまくっています。
我が家のちょっとしたとびらのことを「あっちのパカンを開けてみて」と言うので通じていたりします。
「どのパカンだよ!」という声は無視しています。
たまに関西の世間話好きなタクシー運転手に、行き先を告げたら「目の前の道をガーっとドンツキ(突き当り)までいったら、左に、キュっと曲がればエエんやね」なんていう会話が普通にあったり。
つまりオノマトペで囲まれている!
オノマトペとは
別表記:オノマトペー、オノマトペア、オノマトピア、オノマトペイア、オノマトピーア
英語:onomatopée
オノマトペ(仏: onomatopée)とは、現実の音や声を人間の言語でそれらしく表した言葉や、現実には音の聞こえない状況をあたかもそのような音がしているかのように表したり、音の抱かせる感覚を利用して表現した言葉の総称である。「オノマトペー」とも発音、表記する。英語onomatopeia由来で「オノマトペア」「オノマトピア」「オノマトペイア」「オノマトピーア」ともいう。
引用:実用日本語表現辞典より
私は、人生の3分の2は関西で過ごしました。
言語学的に言うと、10才までに過ごした場所の言葉が母語になるそうです。
…となると、シャリシャリは関西から生まれたとにらみました。
それで、バリバリ体育会系だった妹に、
「ねぇねぇ、ウィンドブレーカーって別名なんていう?」と尋ねると、
「ウィンブレやな」
「そうじゃなくって、シャ…」
「…カシャカ、だわ」
「・・・・」
シャリシャリって私がつくった言葉だってこと?
オノマトペはあったら楽しいと思うのですが
ますます私から出たシャリシャリが気になってしまって、こんな本を読みました。
本には、「ピカチュウ」が「雷ねずみ」だったらとか「ガリガリ君」が「かき氷をアイスキャンディーでコーティングした氷菓子」あらわすとしたら、オノマトペがなかったら、どんな名称になっていただろうという内容が書かれています。
日常でも、
①「あの、服に値札がピタっとついているよ」
②「あの、服に値札がベタっとついているよ」
その人との関係性によっては、自然に①を選んで、音を軽くして…。
テンテン(濁音)になるだけで、強くて重いものになるんですよね。
(私の方が値札がついているんじゃないかという声を軽く無視しております)
なんだか日本語って面白いなぁ。そして、やっぱりオノマトペをたくさん使っている!
日本語を使い慣れた読者の中にも、「オノマトペ=幼稚」と感じる方はいるかもしれない。しかし、一方で「オノマトペ=親しみやすい表現」のようなプラスの印象を持っているのではないだろうか。
引用:オノマトペの謎 ピカチュウからモフモフまで 窪園晴夫編
そっかそっか、私ったら、親しみやすい表現をたくさん生み出しているってことだよね。
気を取り直していたら、
「シャリシャリってのはコレのこと」
どデカイ、東京・ひみつ堂のかき氷を目の前にして、目をまんまるにしている私の写真を送ってきた友だち。
何年前の写真だよ。 敗北感満載じゃないか。
わ、わかりました。
かき氷は、シャリシャリ
ウィンドブレーカーは、シャカシャカですね。