あなたが衝撃をうけた音楽はなんですか~オカンが打ちのめされた音楽
「ブルーノ・マーズ、カッケー!」
「タマオキコウジさんの『田園』て、歌詞が元気でるね」
YouTubeで新しい音楽情報を仕入れて喜ぶ中学生の息子。彼にとって、初めて観るものはすべて最先端!ブルーノ・マーズも玉置浩二さんも一緒に入ってくる。それにしてもタマオキコウジさんて…笑(タマキコウジさんごめんなさい!)
そういえば、彼くらいの頃はじめて買ったCDは何だったかな。
ちなみにアラフィフ、80年代が10代でございます。今日はnoteの #初めて買ったCD というお題に参加します。
CDラジカセがやってきたら洋楽がキラキラした
さっそくYouTubeに。
すると、オススメにWINK。
ちがうちがう!ハイトーンボイスのアイドルで海外の女性歌手…。
ギブ、ギブ、ギブソン…あ、デビー・ギブソン!
ちょうどレコードとCDの入れかわり期。1986年ごろCDラジカセは高級でなかなか買えないものでした。
あんなにいい声の人を、サイコーの音で聴いてみたい!
うちにようやくお年玉はたいてCDラジカセがやってきたのは、1988年ころ。ずっと聴きたいと思っていたホイットニー・ヒューストンとデビー・ギブソンをレンタル。家族みんなでスピーカーの前に座りました。
「な、な、なんて歌がうまいんだ!」
ホイットニーに感激するのはもちろんだったのですが、デビー・ギブソンはデビュー当時16歳。
「こんな日本の田舎でも彼女の歌が聴こえてくるなんてスゴイ!」
同い年の女の子が、海の向こうでシンガーソングライターとして大活躍しているのはカルチャーショックでした。
もうそこからは、CDデッキからキラキラ降りそそいでくる音楽にどっぷり。
ものっすごい恐る恐るCDを持ったなとか、CMに起用されたアーティストは必ずチェックするとか。音楽雑誌の発売日は本屋に必ず行くとか…とにかく音楽で忙しい。
なんでこんなに洋楽が魅力あったのか
こんなに洋楽にハマったのには、いくつか理由があります。
ひとつは、すぐに日本人が海外ヒット曲をカバーしていたから。
日本人の曲でないんかい!
たとえば小林麻美さんの歌う「雨音はショパンの調べ」。
原曲は、Gazeboのlike chopin。
恋コロンシャンプーで、暴発するくせ毛をなんとかしようとしていたころ、美しい黒髪ではかなげに歌う小林麻美さんが印象的で。男性が歌っているとあとで知って、ビックリ!
訳詞は松任谷由実さん。
シブがき隊のモックンが聴いたこともない曲を歌っている。もしや?と思っていたら原曲はKool & the gangのcherish
こうやって、原曲さがしの沼にズブズブ…。
MTVのミュージックビデオも衝撃的でした。たとえばマイケル・ジャクソンのスリラー
ミュージックビデオなのに、ホラー映画でオチがある。なんじゃこりゃ!
浮かれて歌ったラスト・クリスマスが失恋ソングだと知ったのも、ミュージックビデオ。
アフリカ飢餓難民を救済するチャリティーソングには、なんだか圧倒されました。
全米ヒットチャート1位から50位くらいまでにいそうな歌手がワンサカ、ウィアーザワー、ウィアーザチュルドレーって歌う
We are the world
音楽を肌で感じる衝撃があった
いまは初めての音楽にであう手段がいくつもあって、情報量はすごいですよね。「打ちのめされる」ってことはもうないのかなと思っていたら…。
ブルーハーツの甲本ヒロトさんが、息子世代とわたし世代の違いをわかりやすく話してくれていました。
ぼくはアナログのころは、洋楽だろうがなんだろうが、ぜんぶ音で聴いてた。意味なんかどうでも良かった。
ロックンロールがぼくを元気にしてくれたけれど、元気づけるような歌詞はひとつもないんだよ。関係ないんだよ、そんなこと。『オマエに未来はない!』(no future for you!)とかってね。それを聴いて、「よし学校いこう!」って思ったのね。それがアナログとデジタルの違いかな。
そうか!オカンの10代は音に打ちのめされたのか。すんごい納得!
甲本ヒロトさんの話のように、息子とわたしでは見え方が違う。けれどツルツルツルッと音を連れてきたのは、息子の「タマオキコウジさん」という間違い。
お陰でYouTubeであっちこっちの時代を行き来しすぎて、感動で毛穴がブワっとあいたことも思い出しました。ここまで、ミーハーな音楽の世界におつきあいいただきありがとうございました。
あなたは毛穴が開くような衝撃をうけた音楽はありますか?
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