本当の強さとは
本当の強さってなんだ
miletさんの5AMツアーのライヴ映像を鑑賞して、ちょっと考えた。
ライヴ観に行った当時(去年9~10月)も、「なにもかも曖昧なんだな、曖昧で良いんだな」とか「ありのままを出すって、難しいよな、怖いよな。」とか色々考えたライヴではあったけど。
今回見直して、「弱さ」って言葉が改めて心に残った。
miletさんはMCで
「ステージ立ってると、強そうとか、悩みなさそうって思われるけど、そんなことない。私は弱いんです。」
と言った。
「弱いって言えることは強い」って思っちゃうけど、それを伝えるのって酷だよね。。
GREEN LIGHTSのときも思ったけど、miletさんは、自分の弱さを自覚して、それをステージ上で見せられる強さがある。常に、自分に正直でいたいんだろうなってすごく思う。
普通は自分の弱さを自覚しても、それを隠そうとしがちじゃん。
ましてや人前で、会場いっぱいの観客の前で、ステージで、記念すべきライヴで、それを曝け出すのって、想像を絶するくらい怖かったと思う。
miletさんの強さは、自分と真摯に向き合ってること。
常に自分がライバルって感じ?(めちゃくちゃ個人的なイメージね。)
そういうところがかっこいい。
私は、miletさんの曲が好きだけど、それはなんか一言で説明できない。
心の支えになるものだけど、「応援ソング」ってくくるのは、浅はかな印象を受ける。
ハッキリ言うと、miletさんの歌聴いて、「よし、前向こう!」ってなることって、私は少なくて。
静かに肯定してくれる、というか。
背中押すんじゃなくて、さすってくれるというか。
マイナスなものを吸いやすくなってる渇いた心を、温かいもので満たしてくれる感じ。
それで充分。肯定してくれる何かが欲しいだけ。
いったん止まっていいよって、言ってほしいだけだったりする。
「大丈夫」とか「前へ」とか「頑張れ」とかって、響かない。正直。
しんどい時って、もう、何聴いてもしんどくなったりする。
それを、彼女はわかってる。
こうやって、"今"の私を肯定してくれる、
そこにいるだけで、いいんだよって。
強そうって思われるのは、弱さを補おうとしているからで。
何も考えてないような、無防備な人が結局一番強いのかな。
でも、それってマヌケなだけか…?
強さって何だろう、って思った。
本当に強い人なんか、この世にいないのかもしれない。
見方を変えれば、短所が長所に、長所が短所になるように。
強さは、弱さの裏返しだし。
弱さは、時に武器になる。
そういう曖昧なものなのかな、って思った。
「曖昧」って、言葉や漢字もなんだか愛おしくなった。