それぞれのstairsと涙
milet live tour "stairs" 浜松公演に行っての、感想です。
このツアーは、自分が参戦するまで極力まっさらな状態で行きたくて、SNSチェックするのも控えめにしていた。
個人の意見だけど、まっさらな状態で行った方が絶対いいよ。変に先入観持たない方が、いいと思う。
これから参戦する人はこの記事読まないことをおすすめします。
miletさんが大きなセットに登場して驚いていたら、意外な曲が一曲目だった。その曲は、初めて聴いたときから私のドタイプな曲で、だけど私は生で聴いたことがなくて、ずっとライブで聴きたいと思っていた。
そんなオープニングで、私は、初めてmiletさんのライブに行った時のことを思い出した。
会えたことの嬉しさ、安心感?と、いつも聴いている曲が目の前で歌唱されている現実に感動して、震えた。気づいたら涙が出ていた。
あとから、「あぁ、この時を迎えられて良かった。今日来て良かった」と思った。
(これはいつも思っているけど)
終演後、miletさんのこんな投稿があった。
歌ってるとき、客席で泣いている人を何人もみた。
その涙はどんな気持ちから生まれたんだろうって考えながら歌ったりして。
上手く言えないけど、歌って大切なんだな。
私の歌も、私のものじゃないな。
あなたのものなんだなって思った。
そうであって良かった。
これを見て、浜松公演で泣いた全員が「私のこと見られてた?!」って思ったと思う。私も思った。
私は毎回のライヴで泣いてるけど、いざ、どんな気持ちから生まれた涙なのかを考えてみると、はっきりしたものは、わからなかった。
私は各ライヴで「今日来てよかった。今日まで生きてきてよかった」っていうふうに思うんだよね。大げさかもしれないけど、思うの。
他のことに対して、生きるとか死ぬとか、そういう表現滅多に使わないけど、miletさんに関しては結構使ってしまう。重いかもだけど、それくらい、心の重要なパイプを担っている。
涙がどんな気持ちから、というより、あなたの曲から生まれたものですよ〜
という感じ。
頭で理解する前に、涙が溜まってくるんだもん。
登場して、歌ってくれて、それが泣ける。
気持ちや感情として言うなら、安心、開放、嬉しさ、共感、とか?
重荷が下りる感じかな。
曲ごとに、よく聴いた時期とか、その時抱いた強い感情とかがあるから、それらが思い出されたりもする。あとはまっすぐ歌っている姿に感動したり。
私はだいぶ涙もろい人間だけど、SNSでファンのコメントとか見ていると、「普段泣かないけど、泣いてしまった」とか「泣きたいけど涙が出ない…」とかあって、多くの人の心に来るものがあるのかなと思ったり。
それぞれの涙には、それぞれの理由があったと思う。
miletさんはもちろん、ライヴに足を運ぶ人みんながそれぞれの「自分のstairs(物語)」を持ち寄ってライヴが創られているのかなと考えたりした。それは結構当たり前の話だけど、今回のライヴで改めてそれを感じた。
miletさんの歌と、各々のstairsが共鳴する感じ。
ツアータイトルは「stairs」。
セトリやステージングは単なる「階段」だけじゃなくて、「物語」を感じた。
すごく良かったです。