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"現代の"プログレッシヴ・ロックを考える: 古典主義(Classicism)と折衷主義(Eclecticism) 【後編】
さて、前編においては、「プログレッシヴ・ロック」と呼ばれる音楽様式が、時代が進むにつれてあまりにも多様化し過ぎたゆえに、一つのジャンルとして扱うことが難しくなった点を指摘し、また、より具体的なカテゴライズの一例として、海外コミュニティサイトProgarchivesが独自に定義したサブジャンルを一つ一つ紹介した。 ここで留意しておきたいのは、これらの区分は全て音楽的特徴のみを表したものだという点だ。本記事ではそれを踏まえた上で、タイトルに掲げた古典主義と折衷主義という別の基
"現代の"プログレッシヴ・ロックを考える: 古典主義(Classicism)と折衷主義(Eclecticism) 【前編】
はじめに 「プログレッシヴ・ロック」というジャンルは、音楽に限らず多くの芸術様式がそうであるように、定義づけや区分のしかたが曖昧なケースが目立つ。とりわけ"プログレッシヴ"なアプローチが多種多様となってしまった現代では、体系的にこのジャンルを細分化することは容易ではなく、結果として極めて多くのスタイルの音楽が"プログレッシヴ"という一単語にて説明された(つもりになっている)のが現状である。 本記事は前編・後編の二編を通じて、時代とともに多様化が進む「プログレッシヴ・ロック」