私にとってのグロースハック
こんにちは、Webサービスの開発・グロースをしている村野です
最近グロースハックについての情報発信を始めました。始めからしばらくして色々な人の情報をみたりお話を聞いたりするなかで、「グロースハック」という言葉は人によって異なる意味を持っていることを感じました
そこでグロースハックに関わる上で、自分なりに「グロースハック」という言葉を整理し、その向き合い方について著すことにしました
一般的なグロースハックの定義
日本でのグロースハックの開祖的なVasilyさんによると、
「数値やユーザーの声を分析し、ユーザーの数や質をGrowthさせる仕組みをプロダクトの中に組み込んでしまうこと」(出典:http://growthhack.vasily.jp/2014/05/ultimate-guide-for-growthhack/#定義)
また、サービス改善などのツールを提供しているKaizenPlatformさん
「グロースハックとは「時間×お金→成長」の→部分の転換効率を上げること」(出典:https://schoo.jp/design/article/79 )
と、ここまではすでにグロースハックを実践している方々のご意見ですが、実際にグロースハックに取り組んでいない・取り組みはじめている方の話を聞くと、グロースハックの言葉だけが独り歩きしていることも多く違和感を感じることがあります
「Airbnbは、Craigslist(大手サイト)に投稿して集客を得た」
「このホームページの問題を解決できるグロースハックのアイデアを出してほしい。」
「うちの会社にも、グロースハックができる人材が必要だね」
こういう会話を聞く(見る)たびに、グロースハックという魔法があってそれを導入すれば問題は解決するように感じてしまいます。ソフトウェアエンジニア業界では、何かのツールやシステムを導入しても簡単に解決することはできないことを「銀の弾丸はない」という言いますが、プロダクトを成長させることにおいてもグロースハックは銀の弾丸ではないと言えます。
私にとってのグロースハック
私がグロースハックを学び始めた時に読んだ いちばんやさしいグロースハックの教本 の内容が私の理解のベースになり、今では以下のように考えています
・製品開発やマーケティング、カスタマーサクセスなどの領域を分断せず、横断して顧客体験を向上させる
・データで判断する
・継続的に指標をモニタリングし、改善する
・集客、活性化、継続、紹介、収益化の軸で考える
これに基づき、グロースハックでプロダクトを成長させたいという場合、以下のようなことを整備する必要があります
・部門に限らず、橋渡しできる役割やお互いが補完的に施策を進められる組織
・Googleアナリティクスなどでデータを見れる仕組み
・指標をモニタリングできる仕組み
・AARRRモデル(集客、活性化、継続、紹介、収益化)の理解
真面目に捉えてしまうと、組織改編やツールの整備など大変なことが多く、できるイメージが全然わかないと感じるかもしれません
ただ、これらのことを全て完璧に行う必要はなく、大切なのはどの項目も最低限のレベルでまんべんなく行うことにあります
例えば、アナリティクスを整備してデータが見れてもそれをモニタリングする体制や判断に使われなければ全く意味がありません
まずは最低限のレベルに整備し、必要があればやり方やツールも改善・深堀りしていくのが王道だと思います
始めて最初の1ヶ月ほどは慣れないことで大変ですが、一度整備できれば週・月毎に定期的に指標をチェックするなどのちょっとした手間で継続することができるようになるため、最初の1〜2ヶ月が重要になってきます
グロースハックの効果・メリット
ここまで説明してきたことをできるようになると何が良いのか?
・組織分断によるプロダクトの成長阻害が回避でき、成長を促進できる
・今プロダクトがどういう状況・フェーズなのかが分かるようになり、注力する領域を判断しやすくなる
・プロダクトの判断で大きな失敗をしなくなる
・改善のモチベーションが維持できる
などなど
Webサービスなどのプロダクト開発は先が見えないなか走り続けることが求められます。グロースハックの考えを実践することで、自社の状況や問題が見えるようになることはとても大きな武器です。個人的には必須要素だと考えています
モチベーションを含め、私はグロースハックで楽しくプロダクトの開発ができるようになったので、プロダクトに関わる方々が楽しく仕事ができるようになれば良いなと思います
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