「迷ったら80歳になったときに後悔しているかで判断する」

この言葉をどこで聞いたのかは定かではありませんが、人生の選択肢に迷ったとき、私はこの考え方をよく思い出します。

AにするかBにするか、やるかやらないか、欲しいものを買うか買わないか——そんな選択の場面で、80歳の自分が後悔しない方を選ぶというのは、
シンプルでありながらとても有効な基準です。
なぜなら、年を重ねて思うように動けなくなったときに
「あのときこうしておけばよかった」と後悔するのは、何よりも辛いからです。

私自身、この考え方で大きく動いた経験があります。

私は学生時代から『ジョジョの奇妙な冒険』を読んで、イタリアに憧れを抱いていました。しかし、社会人になり、「いつか行きたいな」と漠然と思うだけで、なかなか行動には移せずにいました。
そんなとき、職場の先輩に「たぶん、そのまま一生行かないよ」と言われたのです。

その言葉にハッとしました。本当に行きたいなら、「貯金が少ない」とか「時間がない」とか言い訳せずに行動すべきだと気づかされました。
そうして、思い切って20万円の3泊5日のイタリアツアーを申し込みました。

そして、実際に行ってみて、行って本当に良かったと思いました。

一人で海外旅行をすることへの不安もありましたが、それ以上に得たものが大きかったです。ツアーで出会った人たちとは帰国後も連絡を取り合う仲になりました。
そして何より、イタリアの街並みは私の想像を遥かに超える美しさで、
右を見ても左を見ても、街全体がまるで美術館のような空間に圧倒されました。

この経験を通して、「迷ったら80歳の自分が後悔しない方を選ぶ」という考え方は、間違いなく私の人生を豊かにしてくれる指針だと実感しました。
もし これを読んでくれているみなさんも何かに迷っているなら、
80歳になったときの自分を想像してみてください。
きっと、後悔しない選択が見えてくるはずです。