ミニチキンラーメン、ミニカップヌードル
薄々予感していたが、やっぱりこうなった。最後の晩餐は、日本から持ってきた彼らになった。間違いなく美味しいし、荷物を減らすのにも役立った。が。
これには長春という街の特性も影響している。前回の投稿で、溥儀が暮らした偽満皇宮を少し紹介したが、長春には、旧満州国時代に日本が中心となって建てた行政機関の建物がそのまま残っている。特に市の中心部は「満州国の霞ヶ関」さながらの雰囲気で、街にずっしりとした重みを与えている。
外国人から見れば、クラシカルでオリエンタルな建物群は魅力的に映るかもしれないが、日本人である私はとても複雑だった。中には、旧関東軍総司令部のように、敷地内に日本の城を建てたものもある。海外で、特に支配した地域で見る日本の城は、とても気持ち良いものではない。
話は戻り、そんなふうに市の中心部は整然としているので、ホテルの周辺には私が渇望するような庶民の麺屋は見つからなかった。地下鉄2駅分くらい歩いたのだが。
さすがに体力的にも限界だったので、「荷物が減る」という前向きな理由を自分に言い聞かせて、ホテルへ戻った。
ラーメンは言うに及ばず、美味しかった。