「対岸の火事」から「他山の石」「自分事」へ
「対岸の火事」とは、ご存知の通り、川や湖を隔てた向こう岸で起きている火事で、「自分たちには被害が及ばないから大丈夫、心配する必要はない、自分には影響がない、関係ない」という意味があります。無関心だけでなく、冷たさすら感じられる諺にも聞こえます。「高みの見物」と似ていますが、これには、他人の不幸を興味本位で眺める、楽しむニュアンスさえありますね。「人間の性(サガ)」を示す先言のようでもあります。
今回の新型コロナウイルス流行では、この「人間の性」が日本国内のみならず、世界的に