【短編小説】学園への入学勧められた話
ここは図書館だ。
「……そういえば、お嬢ちゃんはどうしてここに?」
「えっと……」
「ああ、すまない。自己紹介がまだだったね。私は、この図書館の司書のイリス・アーレンスマイヤーという者です」
「あ、ご丁寧にどうも……。私の名前はーーー」
私が名乗ろうとした時、司書さんが手で制止してきた。
「おっと、待った。君はここの生徒では無いだろう?なら、生徒証を見せて貰えるかな?」
……しまった!確かに、私は学園の生徒じゃないから見せられないや!
「ごめんなさい。ちょっと事情があって持っ