【リアリティショーという名の教材】
友人には何度も話していることですが、私は男性としては珍しく、リアリティショー愛好家です。テラスハウスやあいのり、ラブトランジット、ラブ・イズ・ブラインド、バチェラーといった恋愛リアリティショーはもちろん、最近では起業系の番組『Nontitle』にも手を伸ばすようになりました。
「こんな時間の使い方でいいのか?」
と思うこともありますが、時流を知ることは仕事の一環だと言い聞かせ、楽しんでいるのが現状です。
この文章のタイトルに「教材」と書いたのには理由があります。友人との会話で気づいたのですが、私のリアリティショーの楽しみ方は少し変わっているかもしれません。多くの人が「他人の恋愛模様」を楽しむ中で、私はその裏にある人間関係やコミュニケーションの在り方、その人の人となりに興味があります。
例えば、AさんがBさんに対して発言し、Bさんがそれに返答すると、なぜかAさんの怒りが増していくといった場面。ここで考えるのは「なぜAさんの怒りは収まらなかったのか?」や「Bさんはどう伝えれば良かったのか?」ということです。もちろん、やらせや演出がどれほどあるのかは分かりませんが、学べることは多いと感じています。
社会人になって、仕事をする中で、本当に様々な人がいることを学びました。日々の忙しさの中で、自分の長所や短所に気づくのは難しいと感じています。真剣に向き合って「あなたの注意すべき点はココですよ」なんて教えてくれる聖人が一体何人いるでしょう。
その点、リアリティショーは他者の行動を通じて自分を見つめ直す機会を提供してくれます。異なる立場や性格の人々のコミュニケーションを観察することで、どのように伝えれば相手に届くのか、その方法を学ぶことができるのです。
コミュニケーションには決して「正解」はありません。同じ内容でも、伝え方や相手との関係性によって結果は変わります。
新卒の頃、私はよく「学生っぽい」と暗に仄めかされることが多かったです。しかし3年目以降、特に転職してからは「3年目に見えない」と言われることが増えました。
(出来すぎた話かもしれませんが…)
これはもしかすると、リアリティショーを通じて得た「俯瞰する力」、カッコよくいうと「メタ認知」の向上が及ぼした産物なのかもなと思っています。
正直、AさんとBさんが付き合うか破局するかには、そこまで興味はありません。彼らがどう考え、その考えに至るまでの背景にはどんな経験があったのか。そして「もし自分が彼らのような人と仕事やプライベートで関わったら?」と考えることで、日々のコミュニケーションにも活かすことができるのではないでしょうか。
まるで誰かの人生の一ページをこっそり覗いているような感覚を味わいたくて、誰に何を言われようが、リアリティショーはやめられません。
ちなみに、昨日から新しいシリーズ『Nontitle×LAVIE』が始まったようです。
Z世代が参加者たちだそうで…
あぁ、みんな若い。