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第六話「明るい夏美 泣き虫夏美」

私は言った。
「夏美ちゃん、今度からなっちゃんって呼んでいい?店員さんにそう呼ばれていたでしょ。その呼び方、明るい夏美ちゃんに合ってるなって思ってさ、いいかな?」
「うん👍全然いいよ!でも、私は明るく見える?」
「うん、明るくて気さくだと思うけど。」
「そっか、ありがとう💦」
なんとなく違和感を感じたが聞かないでおくことにした。ちょっと暗い雰囲気の夏美ちゃんはどこか寂しそうだったから、、。私がそれに気づいたことに気を遣ったのか、無理矢理そうな笑顔をつくって言った。
「柚羅ちゃんって恋愛興味ある?私は結構興味あって、好きな人がいるんだ。柚羅ちゃんは?まあ、まだ越してきて3日しか経ってないしいないか、!
ん?どうしたの?柚羅ちゃん、」
「ううん、逆に大丈夫?なんか落ち着いてないよね?どうしたの??」
夏美ちゃんは息を吐き、話しかけたが、途中で辞めたように言った。
「まあ、ちょっとさっきの話が引っ掛かってただけ。なんともないよ!気にしないでね!」
「夏美ちゃん、私は夏美ちゃんのこと友達と思ってるから言うね。なんでも抱え込まないでいいよ。私は転校してきたばっかだし、夏美ちゃんほど色々な事は出来ないけど、話は聞けるよ!相談して!解決策は私には分からないかもしれないけど、言って楽になる事もあるよ、それに、私は相談してほしいな」
「……………」
困らせてしまった。言い過ぎたかな?
「あ、あの、、ごめんね?困らせるつもりなかったんだけど。その、、」
「ううん、ありがとう!柚羅ちゃんは優しいね。学校の子には、そんなこと言われたことなかったな💦柚羅ちゃんには言うね」
私は、ドキドキしながら夏美ちゃんの話を聞いた。
「実は私も転校生なんだよ💦」

 第七話「八方美人」
お楽しみに!


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