第三話「メダルの色は」

「それでは女子のランキングを発表します。女子1位は､､､夏美さんです！おめでとうございます㊗️🎉これで夏美さんは5年連続1位です！表彰は全体のランキングを発表してから行いますので準備をしてください。続いて2位は､､､今日この学校に転校して来た柚羅さんです！おめでとうございます㊗️🎉はじめてでもよく頑張りました。これからも期待しています♪準備をお願いします。続いて3位は､､､春柳雫(はるやなぎ　しずく)さんです。おめでとうございます㊗️🎉練習でもよく頑張っていました。準備をお願いします。
……うそ…………あんなに自信があったのに、しかも
夏美ちゃんに負けるなんて………        柚羅は悔しさと夏美のすごさで声が出なかった。自分は走りでは誰にも負けないと思っていたのに。ショックだったけど今は夏美ちゃんを笑顔で祝福することにした。
「おめでとう！夏美ちゃん。すっごく走るの速いんだね。さすがサッカー部👍」
柚羅は言った。
すると「えへへ、ありがとう😊すごいでしょ😼」なんて言葉が返ってくると思っていた。しかしそうではなかった。夏美ちゃんはこんなことを言ったんだ。
「ありがとう😊、でも私はコーチたちに教えてもらっているから1位になれたんだよ。柚羅ちゃんもすっごく速いから練習したらすぐ1位になれるよ！」
そう言われて少し照れながら夏美の優しさに驚いた。帰ってからもその時の夏美の言葉が頭から離れなかった。
……次の日……
朝学校に着くと女の子達がみんなで集まっている。でも夏美ちゃんの姿は見えなかった。きっと外に出ているんだろう。机に座って待っていることにした。

次回第四話「完璧な夏美ちゃん」お楽しみに！