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第五話「なっちゃん」

・・・・・土曜日・・・・・・・・
私が時間の3分前についたら、夏美ちゃんはもうとっくに来ていた。本当にすごいよ、夏美ちゃんは。昨日も遅くまでサッカーがあっていたはずなのに、寝坊しないし、しかもヘアスタイルも完璧だった。夏美ちゃんが言った。
「おはよう!今日は来てくれてありがとう。早速行こうか。」
ただ一言で、圧倒される。それに最初から気になっていた声、、夏美ちゃんの声は、フワフワしていて安心するんだ。不思議と導かれながら、店内へ入っていった。ここ、猫カフェだ。なんだかいつもの夏美ちゃんの雰囲気と違うな。そう思っていた。夏美ちゃんが私にメニューを見せながら言った。
「ここ、猫カフェなんだ!習い事がないときとかによく来るんだけど、落ち着くし、いい場所だよ!飲み物何にする?」
「私は、キャラメルフラペチーノにしようかな!」
注文は夏美ちゃんがしてくれた。店員さんとも顔見知りのようで、スムーズにいった。しかも、夏美ちゃんは店員さんから
「いつものね☆なっちゃん!」
といわれていた。常連って感じがしてかっこよかった。
「こちら、キャラメルフラペチーノですね。どうぞ。
後、なっちゃんはいつもどうりカプチーノね!じゃあごゆっくり」
「ありがとう!ようこさん。」
名前呼び!?すごく仲いいじゃん、、こんなにも店員さんと仲がいいのは初めて見たので、すごく驚いた。そして、私は、夏美ちゃんのことを「なっちゃん」と呼ぶのがすごく気に入っていた。頑張り屋さんで、気さくな夏美ちゃんは「なっちゃん」らしく見えた。

       

    第六話「明るい夏美 泣き虫夏美」 お楽しみに!

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