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第四話「完璧な夏美ちゃん」

朝、女子たちは夏美ちゃんの話をしていた。暇だったのでちょっとだけ盗み聞きすることにした。夏美ちゃんは男の子よりもサッカーが上手で、チームでもエースなんだって。それに話しやすいから男子も女子も友達、めっちゃ多いらしい。しかも、その数200人超え!!私は夏美ちゃんのこと、スポーツ大好き女子かと思っていたが夏美ちゃんは勉強もできるし楽器も得意なんだって🤩、天才✨じゃん。チャイムが鳴って、夏美ちゃんが帰って来た。話しかけようと思ったが、みんなに囲まれる夏美ちゃんをちゃんを見て、やめた。自分でも何でか分からなったがきっと人気者に話しかけて人気になろうとした自分が嫌だったのか、人気でうらやましいのかだろう、自分でも分かった。
1時間目は、国語の授業だった。私はあんなに人気な夏美ちゃんはどんな風に授業を受けているのか知りたかった。
授業が始まって、先生が言った。
「今日は、俳句を作ってもらいます。そして先生は2組•3組の先生たちと相談して、学年1位🥇を決め、市の俳句コンテストに出したいと思っています。頑張って取り組みましょう!」
柚羅は俳句が得意なので、夏美にも勝てると思っていた。張り切って、転校してきた時の気持ちを俳句にして提出した。夏美は1番に終わっていて、静かに読書をしていた。他の子も次々終わり、最後はテスト返しだった。私はテストを受けてないので席で待っていた。みんなのテストが返された。すると先生が夏美に圧倒されていた私に追い討ちをかけるように言った
「今回のテストはすごく難しかったと思います90点以上は2人でした。勝彦さんと夏美さんです!おめでとうございます🎊さらに夏美は100点でした!すごいですね👍みなさんも夏美さんを見習って頑張りましょう」
マジか、、、、、、勉強も出来るのか。才能の意味が今分かったな。柚羅は、自分で勝手に落ち込んでいた。
1時間目が終わると、休み時間に夏美ちゃんが声をかけてくれた。
「ねえ、柚羅ちゃん。柚羅ちゃんってなんか習い事とかやってる?」
「ううん、前までは陸上のチームに入っていたけど今は、近くのチームを探している途中だから何もしていないよ!」
「ふうん、そっか。ならさ、今度の土曜日近くのカフェに一緒に行かない?ちょうどサッカー休みなんだ!柚羅ちゃんともっと話してみたくてさ。どうかな?」
「いいね!一緒に行こう!」
初めて遊びに誘われて、少しうれしかった。


   第五話「なっちゃん」 お楽しみに!


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