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sujaku1979
秋元康が提示し続ける「灯台もとの幸せ」【乃木坂46 君に叱られた 歌詞考察】
9月22日(水)発売の賀喜遥香がセンターを務める乃木坂46の28枚目シングル「君に叱られた」のMVが9月2日に公開された。
この楽曲はとにかく秋元康らしいと言える。
それは、これまで何度も歌詞にしてきた「幸せとはすでに持っているもの」というメッセージが根底にあるからだ。
秋元康の歌詞の魅力は核心をストレートに突き、「こうだったらいいんじゃない?」と生き方を提示してくれるところだと思っている。
それを最も表していると思う秋元康の言葉は「幸せは冷蔵庫の残り物で作る料理にある」だ。
この言葉をはじめて聞いた時はまさに目から鱗が落ちるようだった。
まさにその通りだと思った。
人間というのは常に「ここじゃないどこか」だと思っていて、どんなに恵まれていても不満は必ず出てくる。
幸せとは相対的なものだ。
絶対的なものだと勘違いしていると、いつまでも誰かのせいにしながら勝手に不幸ぶって生きなきゃいけなくなる。
幸せは探すものではなく、気づくもの。
そんなメッセージ性があるこの楽曲は、秋元康らしいと言える。