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私ではない私が暴走する【櫻坂46 承認欲求 歌詞考察】

2023年9月25日(月)22時より櫻坂46の7thシングル「承認欲求」のMVがプレミア公開された。

作詞:秋元康
作曲:浦島健太、加藤優希
編曲:加藤優希

監督:加藤ヒデジン
振付:TAKAHIRO
製作:小浜元
撮影協力:P.I.C.S.

MV撮影地
東京都新宿区百人町1-17-8
ウェスレアン・ホーリネス教団 淀橋教会

眼鏡るんちゃん、前髪重めが良すぎる。

冒頭で眼鏡を踏む森田ひかる。
過去(今までの自分)からの脱却か。
Startover!からの地続き感があり今作は前作では1登場人物だった少女の物語とも読み取れるし、俯瞰的に見れば櫻坂46が新しいフェーズに入ることへの暗喩なのかもしれない。

強調されている右手にはスピリチュアル的に
「行動」に関する意味があるらしいです。

街中 溢れるデジタルサイネージ
Oh Oh Oh Oh It’s so annoying
そんな一斉にメッセージされたって・・・
Oh Oh Oh Oh 聖徳太子か!

櫻坂46  承認欲求

冒頭の歌詞での、「聖徳太子か!」って本当に好き。
固有名詞出すのは聴く人のイメージを一致する効果があると思うし、なにより秋元先生色が強すぎて唯一無二感がいい。
櫻坂46を聴いてる意味がある。

谷口愛李ちゃん可愛すぎる。
英語字幕では聖徳太子が
マルチタスクリスナーって訳されてたのなんか面白い。
山下瞳月ちゃんも可愛すぎる。
2人とももう風格がある。

世界はいつも 騒々しい
好き勝手 叫び続けてる
(私が・僕が・俺が ジャン ジャン)
言いたいことはあるんだろうが
一人一人に構ってられない
(あなたが・君が・おまえが ジャン ジャン)

櫻坂46 承認欲求

世界はいつも騒々しい。
この楽曲の主人公は第三者目線で世の中をみる。
歌詞の1番では俯瞰的に物語は描かれていく。

(ジャン ジャンってなんだろうって思ったけど英語字幕では普通にjump jumpだった。)

Hey! 心の中で手を振ってる
ここにいること わかっているか 
不安!不安!不安!不安!

櫻坂46 承認欲求

不安連呼の音ハメが気持ちいい。
ここは主観っぽい歌詞な気がする。
主観と客観が交互にくる二律背反な感じが若さを表しているのかもしれない。
(作曲者もアンビバレントの人だし、、、)

誰も承認欲求強すぎて
そんなにも自分に自信がないのかい?
もっと見てと求められるSNS
ちゃんと見てるからって言ってるのに欲張る
Approval

話聞いてよ もっと頷いて
具体的に褒めて欲しい
他人とは違う 何かって何?
君は君でしかないだろう

櫻坂46 承認欲求

「君は君でしかないだろう」
ここに全ての歌詞が収束すると思う。
この楽曲の主人公は知識としての答えは知っている。

俯瞰的な目線で世の中の風潮に物申しているのではなくて
結局は自分の内面での話で葛藤の歌詞なんだと思う。

自分という特別な存在に
いつになったら気づいてくれる?
ねえ 何で無視するの?
目には映ってるYou know?
お互いに同じこと
勘違い ムカついてた

櫻坂46 承認欲求

「自分という特別な存在にいつになったら気づいてくれる?」っていう歌詞は2パターンの読み方ができると思う。
1つは、俯瞰的な人の目を気にしないで生きることを促す目線ともう1つは、主観的な人の目を気にして生きる目線。

集団的にずっと孤独
メンタルが崩壊しそうで・・・
(黙る・籠る・沼る ジャン ジャン)
こんな頑張って生きているのに
誰もわかってくれない四面楚歌
(頼る・逃げる・追えない ジャン ジャン)

Hey! コミュニケーション能力なんて
全くなくて どうすればいい? 知らん 知らん 知らん 知らん

櫻坂46 承認欲求

本当の孤独は
誰もいないことじゃなく
誰かがいるはずなのに
一人にされてる
この状況

欅坂46  キミガイナイ

集団的にずっと孤独。
この言語化は凄い。
ずっと主観的に続く歌詞に最後に知らん連呼の自己否定。
ここにはエネルギーがある。

(歴代のダンスが出てきて凄い好き)

それは被害妄想というものだ
君のことだってちゃんと見ているよ
仮に誰かに承認されたら即 友達かい?
キリがなくなるぞって次から次に止まらない


アンチもブロックしないよ
数だけ欲しいフォロワー(Why?)
誹謗中傷 想定内
傷だらけのまるでホラー

誰でもいいから
愛を 愛を

櫻坂46 承認欲求

それは被害妄想というものだ。
この歌詞は秋元康哲学全開だ。
「今を生きろ」をキーワードに
他人の目線ばかり気にして勝手に不幸ぶってるだけでは何にも始まらないと謳う。

(愛を 愛を=I want I wantなのかな)

「私ではない私が暴走する」
この楽曲のテーマであるこの言葉。
私ではない「私」とは、厄介なものなのか。
理想的なものなのか。
その狭間で揺れ動く価値観。
葛藤という試行錯誤を繰り返し前進していく。
新たなフェーズに移行しようとする櫻坂46の物語としてこの楽曲の集大成的な要素と物語の途中的要素の両立はタイミング的にピッタリだと思う。

森田ひかる、センター曲で大ジャンプしがち。
パジャマみたいなの着てる
ズボンを上まで上げてるの可愛すぎる、、、。
 オーギュスト・ロダン作のエヴァに似ている気がする。


エヴァとは・・・代表作「地獄の門」の両脇に、
アダムとともに立てるべく構想された作品。
神が禁じた智恵の実を食す罪を犯したことで、
苦悩に身もだえする姿を示す。

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