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思い出の日々は普通だ【櫻坂46 何歳の頃に戻りたいのか? 歌詞考察】
大人になったその分だけ青春を美化し続ける
2023年1月24日(水)22:00に櫻坂46 8thシングル「何歳の頃に戻りたいのか?」のMVが公開された。
4thシングル「五月雨よ」以来の通算2度目の表題曲センターを務める山﨑天さん。
また欅坂46の、改名までに出したシングル(デジタルシングル除く)の数に並び、選抜には1期生は選出されなかった。
まさに「新・櫻前線」、新章スタートという感じだ。
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このMVでは今までの総集編みたいな感じでStart over!だったり承認欲求の振り付けが出てきていたりCoolの衣装らしきものが出てきていたり語るなら未来を...やキミガイナイなど今までの欅坂46、櫻坂46の歴史をオマージュしたようなつくりとなっていた。
歌詞もメッセージ性の強いものとなっており、思い出(過去)はいつでも美しいけれどそれは美化しているだけだ、その時はそんな楽しいとは思っていなかったはずだと説き、過去に執着して立ち止まっていないでと、「今」を生きることの大切さを教えてくれている。
このHTB北海道テレビさんの動画の中で秋元先生がこの歌詞とほとんど同じことを言っているのでもっとこの歌詞を理解する上での材料としていく。
この動画の中で言っているのは、学生たちの思い出つくりを応援するというテーマで曲をつくるという企画で、その中の手法でまず、自分自身が輝いていた時、「あの時に戻りたい」という時はいつかを聞く、という。
そうするとほとんどの人が中学時代や高校時代と「過去」と答えるが、絶対にその時は今が楽しいなんて思っていないはずで、ということは何にも輝いていない全然青春でもないと思っている「今」を大切にすることが大切で、そして将来思い返した時に実は1番輝いていたときだったりするからということである。
本当に あの頃 そんな楽しかったか?
きっと 特別 楽しくはなかっただろう
(Go on back)
思い出の日々は普通だ
目に浮かぶ日々は幻想
美しく見えるだけさ
(Those days)
大人になったその分だけ
青春を美化し続ける
櫻坂46にとっては過去とは欅坂46である。
いつもこの自己完結具合が櫻坂46の強さ、独特さの根源であると思うが、欅坂46を必要以上に美化せず、固執することなく、今に未来にベクトルが向いているこの楽曲をこの、過去を超え世代交代のタイミングで表現することはとても意味があることだと思う。
櫻坂46「何歳の頃に戻りたいのか?」監督しました。
— 加藤ヒデジン (@hidejin_0) January 24, 2024
自分は自分でしかないstart overの自由から、自分は何者なのか承認欲求の葛藤、そして最後は、自分は何色にも染まれる同調の支配。締めは救済で。
利己から利他になっていってますね。
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MVの監督を務めている加藤ヒデジンさんによると、Startover!、承認欲求、何歳の頃に戻りたいのか?は三部作のようなもので、それぞれ自由、葛藤、救済というテーマがあるようだ。
そう考えると、櫻坂46のグループ自体が持っているリスタートの物語が共鳴して説得力を持ったのがStartover!で、そこではやり直しの美学を表現し、承認欲求では自己の再認識、そして今作では「今」への向き合い方を表現する。
櫻坂は世界の広げ方の正解を教えてくれているのかもしれない。