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「独り占めしてたはずの不眠症が私だけのものじゃなくて落胆した」【欅坂46 角を曲がる 歌詞感想】

ただただ自分の好きな歌詞について書いていく。

もう誰もいないだろうと思った真夜中
こんな路地ですれ違う人がなぜいるの?
独り占めしてたはずの不眠症が
私だけのものじゃなくて落胆した

映画の主題歌だったこの楽曲を、はじめて映画館で聴いたとき鳥肌が立った。

そして、全部聴き終わったあと、歌を聴いて初めて涙が出た。

映画の内容はもちろん、それまでの欅坂46の物語、平手友梨奈の物語も相まって感傷的になっていたのは間違いないが、何より、自分自身の葛藤に深く響いた。

こんなに、的確にストーレートに核心的になぜ、この青春時代特有のモヤモヤを言語化できるんだろうと思った。

青春時代は、みんな自分自身のことをどこか特別だと思っていると思う。

そしてまた現実も見え隠れしてくる時期でもあり、何となく、自分は特別じゃないんだと思い知らされ絶望する時が来る。

自分は普通なんだと、そして、どうやらその普通にもなれないんじゃないかという「焦り」に支配されている。

その、価値観もなにもかもが激しく揺れ動く青春時代のこのなんとも言えない独特の感じをなぜこんなコンパクトに言語化でき、しかも、的確なんだろうと感動し、ああ、また欅坂46に秋元先生に救われたと思った。

遠くで応援してくれるのではなく、同じように悩んで近くで寄り添ってくれる。これが欅坂46の良さだった。


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