無視されるというのは一番の暴力【乃木坂46 君の名は希望 歌詞考察】
「君の名は希望」は実に乃木坂46らしい楽曲だ。
何故なら「自己完結」だからだ。
「透明人間」という象徴的な言葉を使い、この主人公である僕の、まるで存在しないかのような生き方、そして、君という希望に出逢ってこの世界は美しいかもしれないと感じ前を向く。
だが、その君という希望はただ転がってきたボールを無視していた僕がそのボールを拾うまで待っていただけだ。
その以外の行為は描かれていない。
なのに、この僕はこの世界が変わって見えている。
この空白は実に文学的ではないだろうか。
何気ない日常にこそ、当たり前にこそ希望がある。
それが何度目の青空かなんて考えないように。