柴山治

米国ワシントン大学フォスタービジネススクール経営学修士課程修了|ベイカレント、メットライフ、リヴァンプ等を経て、YOHACKを創業|デジタルストラテジスト|危機管理プロフェッショナル|シアトルネットワーキンググループ主宰者|客員講師|著者・監修者|著書『日本型デジタル戦略』など

柴山治

米国ワシントン大学フォスタービジネススクール経営学修士課程修了|ベイカレント、メットライフ、リヴァンプ等を経て、YOHACKを創業|デジタルストラテジスト|危機管理プロフェッショナル|シアトルネットワーキンググループ主宰者|客員講師|著者・監修者|著書『日本型デジタル戦略』など

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こんにちは皆さん、柴山治です。 このサークルでは、わたくし柴山治の日々の研究活動から得られた仮説や発見を共有したり、あるいは現在進行形の執筆や監修に関わるプロットや書きかけの原稿を開示して意見を交換するような「仮想空間上の研究室」のような場所にしたいと考えています。 SNSには投稿しにくい初期段階の考察や、作成途上の未完成の原稿も積極的に共有し、皆さんからのご意見を頂きたいと思います。 テーマとしては「人文・社会科学と経営科学の交差点」を主軸に 1:これからの社会のあり方 2:これからのビジネスのあり方 3:これからのデジタルの考え方 を三つの柱としていきたいと思いますが、時事折々に合わせて様々なテーマについて発信していきたいと思います。 どうぞよろしくお願いいたします。

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    • 異業種参入の契機到来…動き出した金融変革の歯車

      FinTechが書き換える業界の勢力図 コロナ禍により、個人・法人ともに非対面取引(インターネット取引)が普及した。銀行だけでなく、証券・生保・損保・ノンバンクいずれも非対面チャネル重視の傾向は続くだろう。法改正やFinTechの活用により、異業種からの参入も相次いでおり、金融業界の競争環境は激化している。もはや、エンベデッド・ファイナンスや生成AIの利活用などに後れを取れば、業界再編のターゲットにされかねない、そういった時代に突入している。  そんな中、各業態で好調な企業は

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        • 「情報」の先にある未来…定常型社会を見据えて

          長期視点で考える私たちの未来 2022年11月30日に生成AIの一つである大規模言語モデル(LLM)を活用したサービスChatGPTが公開され、経営戦略の見直しを行った経営者も多くいるだろう。ご多分に漏れず、私もその一人だ。しかし当時の私が出した(出せた)結論は、「もう少し様子を見よう」であった。なぜなら、LLMのバージョンアップの頻度と進化の程度が予測できなかったからだ。そして1年半ほどが経過し、生成AIは短期間で驚異的な進化を遂げた。現在ヒトが行っている業務がAIに代替さ

        メンバー特典記事

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          教師主体から子供主体の教育へ、「詰込み型」から「個別最適」学習へ――

          「21世紀型教育」を実現するためのEdTech 現在、教育現場のデジタル変革が推進されている。例えば、公立小中学校を対象とするGIGAスクール構想によって、児童生徒1人1台の情報端末とクラウド環境が整備され、先端技術を用いた教育やスタディ・ログ等によるデータの蓄積が行われ、教育データの利活用が進むことが期待されている。補足しておくと各学校の方針にもよるが、私立小中学校や高校も補助金等を活用した同様の教育環境が整備されている。  GIGAスクール構想の発端は、OECDによる20

          教師主体から子供主体の教育へ、「詰込み型」から「個別最適」学習へ――

          借金のツケ回しで成り立つ医療提供体制…医療業界に迫る「2025年問題」とは――

          医療提供体制を支えるMedTech 来年、日本の医療提供が混乱することが予想されている。医師の働き方改革の一環として、今年4月より医師の時間外労働時間の上限規制(960時間)が適用された。既に医療現場の悲痛な叫びが、報道を通じ、耳目しているだろう。今後、医療提供体制を維持することはできるのだろうか。日本の現状と実態を理解した上で、持続可能な医療提供体制を構想してみる――。 1. 医療業界の「2025年問題」とは? 2018年6月に働き方改革関連法案が可決され、2019年から

          借金のツケ回しで成り立つ医療提供体制…医療業界に迫る「2025年問題」とは――

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          投資抑制から一転…「世界のお金」は生成AIへ

          マグニフィセントセブン(GAFAM+NT)の動向から読み解く「お金の流れ」 2022年における「パンデミック後の需要増加」、「エネルギー価格の高騰」、「各国政府による財政刺激策の実施」により、世界的にインフレ圧力が高まった。労働市場が逼迫し、賃金が上昇したため、企業がコストを価格に転嫁する形でインフレが進行し、投資市場は冷え込んでいた。そんな中、ChatGPTが一般公開され、投資市場は再び活況を取り戻し、AI関連企業に資金が集中している。今後もこの流れは続くのか。マグニフィセ

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          メガトレンドである「生成AI」…経済や社会に与える影響や生成AIの未来とは――

          脳の3層構造から読み解くAIの未来 爆速で進化している生成AI。「そもそも生成AIって何?」、「IT・DXとの関係は?」「どのように利活用されているのか?」、「リスクはないのか?」。経済や社会に与える影響、そしてバックキャスティングで未来について探ってみた――。 1. 生成AIとは? 生成AIとは、コンピュータが機械学習や深層学習などで大量のデータを学習することによって、与えられたデータやパターンから文章や画像、音声など新たなデータを生成する能力を持つ技術のことである。20

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          「物流クライシス」は世界的潮流だった…デジタル化で危機は乗り越えられるのか

          海外大手プラットフォーマーの失敗から学ぶ「物流の未来」 世界的に直面する「物流クライシス」に対して、どのようなデジタル対応が効果的なのだろうか。現実論としての落としどころを探ってみた――。 1. 物流業界の現状:世界と日本の違いを探る1-1. 世界の物流業界の現状  世界の物流業界は、デジタル化の波とグローバル市場の成長により大きく変化している。元々拡大の様相を呈していたEC(電子商取引)市場であるが、コロナ禍による巣ごもり需要の影響もあって、EC市場の成長はさらに加速し

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          経営者が知るべき「DX後進国日本」の真の課題(深堀り考察)

          DXの本質とDX推進で起きること DX推進が叫ばれている日本だが、そもそも「DX」とは何なのか、という定義をはっきり持っている人は少ない。システム化によって業務を効率化することだろうか。それとも集客を自動化することだろうか。それは、かつて言われていた「IT化」と何が違うのだろうか? 「DXとは何か」について明確な答えを出し、DXが持つ真の力を解き明かしていく――。 ※本記事は、(株)オトバンク様が運営する「新刊JP」のインタビュー記事を一部抜粋し、制作した内容です。 1.

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