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豊中市民公益活動支援センターとちゃぶだい集会 #とよなかって 

豊中市庄内コラボ(通称「ショコラ」)で開催された「ちゃぶだい集会」に参加をしてみた。
このちゃぶだい集会、「豊中市民公益活動支援センター」が毎月定期的に開催している小イベントで、今回が実に56回目の開催だという。

2024年2月21日開催「VOL.56ちゃぶだい集会」のお題は「新しいお金の授業を体験してみよう」。なかなか斬新なテーマで実施された。

最近は、お金について学ぶ授業が学校教育でも取り入れられ始めているらしい。そのお金についての授業を、高校生が実際にどのような内容で受けているのか、アクサ生命保険(株)の吉田 宣弘さんを講師にお話しを聞く会である。
欧米などでは既に一般的だと聞くお金にまつわる教育、現状日本でどのような形で実際はじまっているのか、大変興味をもって参加した。

開催時間の19時に伺うと、参加者10人程度、この他にオンラインでも14‐15人ほどの方が参加されているとのこと。
お話は、実際に講師が高校で行っているお金にまつわる授業に即した、模擬授業の形で行われた。その内容には高校生を相手に講座を行ってきた講師の経験がぎっしり詰まっており、講師の経歴や人生観、講師からの高校生に向けてのメッセージなどがたっぷり詰まった、1時間強の時間が非常に短く感じられる内容であった。
その後の質疑応答では、話の内容が高校生だけにかぎらず大人にも十分通じる内容であったため、参加者の自身の今後の運用にかんするアドバイス的なものを求めるものなどもあった。

講師の写真撮りたいとお願いしたらめちゃポーズとってくれました(笑)

現在、新しい指導要領のもと始められているこの学校の金融教育だが、教える内容に長期分散投資や複利効果などの専門性も含み、今回の講師のように銀行や証券会社、保険会社などの金融や運用を行う会社の社員がボランティアで担っているケースもあるのだという。

「新人類」や「ゆとり世代」「ミレニウム世代」など、それぞれの時代に名前がつけられた行動パターンととも語られることも常だが、これからの若者の「新時代」は、

夢を語って良い時代
答えは一つじゃない時代
やりたいことをやっちゃう大人になる時代    etc.

そんなこれからの人生観に、お金の話もまずは自分のVisionや夢とともにあり!
、という講師の熱いメッセージが伝わる今回のお話の内容であった。
  
ちゃぶだい集会は毎月異なったテーマで開催されている。現在は毎回定員20名、オンライン10名、参加費は無料で、毎月ほぼ平日の夜、1時間半程度の時間で開催されている。
  
豊中市立市民公益活動支援センターの上村センター長にお話を聞くと、毎回、テーマはセンターのスタッフメンバーが交代で担当を決めてアイデアを出して講師も選んでいるという。そして、今後もより色々な世代や方々が興味を持ち参加してもらえるように幅広いテーマを取り上げていきたいという。そんなテーマの決め方もあってか、その内容はかなり多彩なものとなっている。

豊中市民公益活動支援センターの方々

最近のテーマを挙げると、
「VOL.50学芸員に聞いてみよう豊中の歴史」
「VOL.51ボランティアをはじめませんか」
「VOL.52おとなのお仕事図鑑」
「VOL.53ゲストハウスの取組みについて」
「VOL.54国際ボランティア×地域づくり」
「VOL.55本に関わる仕事人のお話」 等
形式は、ほぼ毎回、講師がまず話し、その内容についてその後質疑応答そして意見交換などとなっている。

今回56回目を数えるちゃぶだい集会、現在の豊中市民活動支援センターの前身となった豊中市市民活動情報サロン(元豊中駅舎内にあり、現在の市民公益活動支援センターの母体となる活動を行っていた)時代に、第1回のちゃぶ台集会がひらかれている。その時のテーマは「ダイバーシティーカフェ」、ずばり多文化共生について学び語る場として2019年4月に開催。
実はさらに遡ること2017年4月、「しょうないガダバ」という場所で、市民公益活動支援センターの活動母体(NPO法人とよなかESDネットワーク)が、まだ番号がつかないちゃぶだい集会を何回か開催している。その時のHPによると、子供、若者にかかわっているサポーターが集まり、交流や情報公開をする場として毎月開催する予定だと記されている。ちゃぶ台を囲んで肩肘はらずにみんなで相談しあおうよ、そんなルーツと歴史が、このちゃぶだい集会という名前には込められている。

ショコラ1F豊中市民公益活動支援センター

主催者の豊中市民公益活動支援センターは、市民公益活動を推進するために昨年の2月にショコラ内に設置された比較的に新しい施設である。

常駐するスタッフが、市民のボランティア活動やNPO活動、市民の自主的な社会貢献活動などの支援を行っている。またそれらの活動に付随する様々な相談事へのアドバイスを行い、関係部署への仲介や制度の説明なども行っているという。

これらの窓口業務とは別に、自主活動として毎回社会的観点から興味深い映画の定期上映会「トヨカツcinema」や、ボランティアをこれから始めてみようという方への入門講座、そして市民の学びや交流のきっかけの場となる「ちゃぶだい集会」などさまざまな活動の他、実際に市民活動を行っている団体のイベントや講演会に対しても積極的な場の提供を行っており、その内容は豊中市のHPや市民公益活動支援センターのFacebookのページから確認できる。


【豊中市民公益活動センター】
所在地:〒561-0833 豊中市庄内幸町4-29-1(庄内コラボセンター1階)
連絡先:電話:06-6398-9189 FAX:06-6398-9209 
開館時間:火曜・木曜・土曜 午前10時から午後7時まで
水曜・金曜 午後9時まで
※休館日:日曜・月曜・祝日・年末年始(12月29日~1月3日)
ホームページ: https://www.city.toyonaka.osaka.jp/machi/npo/center/index.html


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