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滞在日誌 2024年11月24日(15日目)

いよいよ滞在最終日、滞在報告会を開催する日となりました。
午前中にポートレイトを撮影してから、いつものようにウォーミングアップから始めていく涌田さん。
会場の準備や配布物の準備をしていると、あっという間に報告会の開始時間となりました。

この滞在日誌では、当日の様子を写真でお送りします。

まず、涌田さんによる滞在の振り返りからスタートしました。滞在中の活動や、詠んだ短歌の紹介をしながら、世田谷美術館に関わる人々と触れ合う中で、初めに立てた問いがどのように変化したかなど、涌田さんの言葉で丁寧に伝える時間となりました。

次に、参加者は涌田さんが作成した短歌マップを手に、自由に館内外を散策しました。涌田さんが滞在中に短歌を詠んだ場所を巡りながら、その場所で短歌を味わうことで、美術館を新しい視点から体験する時間となりました。

くぬぎ広場に再集合し、枝の形を体でなぞってみるワークを全員で行い、そのまま上演へと移り変わっていきました。ダンスと短歌を織り混ぜたパフォーマンスをしながら講堂へと向かっていく涌田さんを追いかけるように、参加者はその様子を鑑賞しました。

講堂に戻ってからも、涌田さんのパフォーマンスが続きます。外でのパフォーマンスとは少し異なる濃密な雰囲気の中で、世田谷美術館で生まれたダンスと短歌を味わう時間となりました。

上演の後は、吉田学芸員と米原プログラムディレクター、涌田さんの3名でこのプログラム全体について振り返りました。
美術館に滞在して短歌を詠んできた涌田さんの経験だけでなく、吉田学芸員からは、涌田さんが詠んだ短歌により新たな鑑賞体験があったことなどについても話されました。
参加者からの質問にお答えする時間もあり、涌田さんの創作スタイルについてや、1つ1つの短歌の内容まで、たくさんの質問をいただきました。

滞在報告会で上演した作品『縁のない』の短歌はこちらからご覧いただけます。

今年度の滞在日誌は、これが最後の記事となります。
滞在日誌を読んでくださった方、オープンデーや滞在報告会にご来場いただいた皆さま、本当にありがとうございました。

今後は、涌田さんや吉田学芸員、米原プログラムディレクターからのコメントや振り返りを更新いたします。

テキスト:武田侑子(NPO法人アートネットワーク・ジャパン)
撮影:加藤甫

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