Reverb#68 人生はカラフルな方が楽しいと「知ってしまった」ーSushi Hibikiが6周年を迎えますー
トラブルに縁があるタスクってありませんか?
私は、あります。
私がオーガナイズしているSushi Summit は実は開催まで(そして開催中も)トラブルが多いです。
なぜ、こんなにもトラブルばかりなのに続けるのか。
私もわかりませんが、Sushi Summtを私は開催し続けています。
https://www.instagram.com/p/C9Z9r_FJMC7/?img_index=1
今回のSushi SummitはSushi Hibiki6周年の記念イベントです。
8月31日から数日に分けての開催になります。
気になるのは天気です。
台風の進路が食材の調達に強く影響するので
天気予報図を数時間ごとにチェックしながら
日々のお客様と向き合いながら準備をする日々を送っています。
毎回様々なトラブルが訪れながら
最高の化学反応を生み出すこのイベント。
「トラブルは人生をカラフルにする、その色が好きかどうか別だけど」
誰の言葉か忘れてしまいましたが
トラブルに遭遇した時、この言葉を思い出します。
私はカラフルな人生の方が楽しいことを
「知ってしまった」のかもしれません。
Sushi Summitは、世界で戦う一流の寿司職人たちが、
自分たちが戦うその場から一つの場に集い、
その志を共有し合う場所です。
このイベントに集う職人たちは皆、
「寿司」という極めて個人的な表現を誰よりも大切にしています。
なぜなら、寿司はお客様に出す最終段階で
「職人一人の手で握られるから」です。
その瞬間、寿司を握り、お客様に差し出す一瞬こそが、
寿司の本質であり、個の極致です。
個であることは聡明であると同時に、
大いなる孤独と向き合うことでもあります。
個として戦うことの厳しさ、
そして海外で個として戦うことの孤独。
この孤独の恐ろしさはなかなか伝えることが難しいです。
同じ立場の人がいない、
同じ思いを共有できる人がいない、
言葉では言い表せないほどの重さがあります。
世界で個として寿司職人として戦うためには、
自分自身で全ての責任を背負わなければなりません。
同時に、自分の店を持っている寿司職人は
職人と同時に「経営者」でもあります。
それはまるでピッチャーとバッターと監督を
全部1人で行うようなものです。
他に同じような人がいないので悩みを共通できない、
というか
悩みを打ち明けてわかってもらうことも難しい。
人がやっていない新しいことに挑めば挑むほど、
その孤独は深まります。
このような他に同じような人がいない、と
私は孤独について何度も考えます。
ここで共感を求めてしまう私は弱いのか、
それとも人間の弱さという新しい側面を見つけたのか。
寿司職人として、経営者として、個として世界で戦う中で、
この孤独に何度も向き合い、考え続けます。
しかし、ここで視点を変えてみたらどうでしょう。
たとえ同じ思いを共有できなくても、
その孤独を感じながら情熱を持ち続ける仲間がいる、
そしてそのことに気がついた勇者が集ったとしたら…?
孤独から生み出されるパワーは、
能動的な側面を磨き出すと
悔しさや憤りといった感情を超えて
新しい挑戦をする人々が持つエネルギーになります
挑戦者は孤独を知り、
その孤独と向き合う強さを持っています。
そして、その強さを持つ者たちが
同じ方向を向いて力を合わせる時
そのパワーは計り知れないものとなります。
今回、個で戦う寿司職人たちが集うイベントを
「Echo in the night Special Edition」として開催します。
https://www.instagram.com/p/C_Fs_B9JbL1/?img_index=1
このイベントは、新しいパワーを生み出し、
さらに多くの人々に感動を届けることでしょう。