Harmony #6 Sushi Hibikiで食のコラボレーションを続けるたった一つの理由

新しい出会いを求め、楽しんでこそ、新しい気づきが生まれます。だから新しい出会いを求めて続けていきます。

もうすぐ4月。春です。マレーシアは基本季節が変わりませんが、春と聞くと気持ちがワクワクします。春は日本では新しい門出というnoteを前回アップしました。同時に春は新しい出会いの季節でもありますね。

Sushi Hibikiでは数々のゲストシェフをお迎えしてイベントをやってきました。多くのシェフとのイベントはいつも刺激を与えてくれます。

なぜイベントを行い続けるのか。それは以前noteに書きました。コロナがエンデミックを迎えたので、積極的にイベントを続けています。

この様なイベントを開催すると素晴らしい刺激を頂きます。そして刺激をもらえるのはオーナーの私だけではないです。お客様はもちろん、スタッフも毎回刺激を頂いている実感がします。そしてその交流からいただくことができる刺激は私たち、お客様だけでなく関わって下さる全ての人の世界を変える!と実感しています。

イベントは素晴らしいシェフを呼ぶということだけではありません。前回は日本酒ナイトということで日本酒のイベントを行いました。

寿司屋で日本酒のイベント?というと疑問に感じる方もいらっしゃるかもしれません。そもそも、日本人は日本酒を過小評価してると思います。日本酒はもっと評価されていいと思います。でも、評価されていない。それには理由があると思います。それは管理。海外では特に日本酒は管理が行き届いていない場合があります。

つまり「ちゃんと温度管理をした状態であれば日本酒はとても美味しくいただく事ができる」のです。

今回のイベントではこの「ふさわしい管理体制を実施」した上で、日本酒本来の美しさを存分に感じることが出来るようなイベントを行いました。具体的にはこのようなことを行いました。


・日本酒ソムリエの𝐓𝐡𝐨𝐦𝐚𝐬 𝐋𝐢𝐧𝐠さんを迎え解説をして頂く。
・同じ品種を2018年、2020年と違う年代で楽しんでみる。
・違うカテゴリーの日本酒を7種類並べて楽しんでみる。
・日本各地の名品の日本酒を日本各地の名産品と一緒に味わう。


まさに、寿司屋のカウンターで日本旅行を五感で楽しんでいただきました。これこそ(座っていますが)全身で楽しむイベントだと思います。


このようなイベントを開催することで、寿司はもちろんのこと日本料理、日本酒、そして日本文化をより楽しんで頂けると思うのです。このような体験は次に「ぜひ日本に行ってみよう」と言う気持ちにつながると思うのです。日本には観光すべき場所が沢山あるのはもちろんなのですが、行く場所を「マレーシアで味わった美味しいお寿司と日本酒が作られたから」で決定したらより素敵な旅になると思いませんか?

そして今週は石巻市からサプライヤーさんとお店をお呼びしてイベントを行います。「四季彩食 いまむら」とフィッシャーマン・ジャパンのコラボレーションをお届けします。
「四季彩食 いまむら」さんは、今月14日に発売された『ミシュランガイド宮城2017特別版』にも掲載されているレストランです。「四季彩食 いまむら」の今村さんは2011年の東日本大震災のボランティアで石巻を訪れて数々の出会いを経て2013年にお店を開店しました。

そして今までは家族で引き継がれていった漁業に新しい風と人材を送り込み日本の漁業を変えていこう!という活動を続けているフィッシャーマンジャパンともコラボレーションします。Sakana Japanese Dining ではNo Pork No Lard No alcoholで作り上げた日本料理を楽しむことができます。
Sushi Hibikiでは石巻で獲れた新鮮な魚介類や野菜を楽しみながら、一皿一皿に込められたストーリーや想いを、3夜限定でご紹介する予定です



日本の素晴らしい食材、食品を最高の環境でマレーシアの人に伝えたい。これが私が食のコラボレーションを続けるたった1つの理由です。1つのお店が行えることは小さいかもしれません。でも、でも、最高の環境でお伝えする心意気は誰にも負けません。この食のコラボレーションを一番楽しみにしているのはおそらく私です。私たちなりに最高の環境で日本酒や食材を大切に扱い、最高の日本食をマレーシアのお客様に楽しでもらうことに全力を尽くしたいと思っています。


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