2023の設計まとめと名付けの話(キーボード #2 Advent Calendar 2023)
はじめに
こちらはキーボード #2 Advent Calendar 2023の12/20の記事になります。
キーボード #1 Advent Calendar 2023も開催されておりますので合わせて是非。
前回は機嫌を損ねたシェフさんのデータ分析が明らかにするタイピングの特徴でした。
自作のアプリでタイピングデータを収集し、分析していくといった内容です。母音と子音の関係性や、英語と日本語での傾向の違いなど非常に興味深く読ませいただきました。自分自身のタイピングの癖も、理解しているようでなんとなくしかわかっていない(と思う)ので、データとして可視化するのはとても大切なことだなと改めて思いました。
さて、私の2023は初めて設計にチャレンジしてみた年となりました。キーキャップを作っていたので2022から自キ沼には居ましたが、本格的に沼に浸かった一年と言えるでしょう。5つのキーボード、マクロパッドを設計したので名づけと共にまとめていきたいと思います。
RowLow52
FPSゲームをするにあたって、従来の60%キーボードをベースに設計したものになります。作業用としても活躍しています。
・横幅は短く
・左手で操作する部分は従来の60%の配置から変えない
・アルファベットキーが全てある
・ESC+数字列がある
この辺りが拘りポイントになります。このキーボードが作りたくて設計に手を出したので一番デカい感情が乗っているキーボードでもあります。
上部だけアクリルを3枚にしてチルトスタンドの代わりにしたり、LEDテープでライティング機能を付けたりしています。
名前の由来は ロースタッガードのローセンシのためのキーボード、で
RowLow52です。
小雨4 (kosame4)
アーティザンキーキャップや透明なキーキャップをいい感じに飾りたいという思いで作ったマクロパッドです。バックライトとしてSK6812MINI-Eを搭載することにチャレンジしました。
LEDでキーキャップを演出し、基板も白にしてカラーに干渉しないようにしました。キー数が4つなのは私が大体4個セットでキーキャップを作ることが多いからです。
名前はHNの五月雨にちなんで、雨の降り方から名前を取りました。小さいので小雨4(kosame4)、そのままです。
Isoginchak6
ISOエンターって可愛いよね、と思い立って作りました。ちょっと余ったキーキャップとスイッチで何かが作れるような基板があると良いな、と思ったのが設計のきっかけです。
普段US配列ばかり使っているので無性にISOエンターが押したくなった時に役立ちます。スイッチもクリッキーを採用し、軽快な音が鳴るようにしました。
名前はISOエンター…アイエスオー…アイソ……いそ……磯巾着!!でIsoginchak6です。駄洒落です。次ISOエンターで何か作るときは磯辺揚げにしたいなと思っています(フラグになるかな)。
compeit12
小さなキーボードの形をしたマクロパッドです。10cm四方の基板なら価格も控えめでお手軽に作れるのが楽しくなってきた時に設計したものになります。ロウスタッガードの長方形にぎゅっと収まっている形状が好きなのでこのよう形になりました。
これも余っているキーキャップを活躍させられたらな、の思いが詰まっています。使わないキーキャップに限ってデザインが凝ってるキーだっりする、なんてことありますよね…
sufferリスペクトです。
名前は、小さいのでcompactをモジってcompeit(金平糖)でcompeit12です。
konpeitoじゃないのはそういった理由です。機会があったらパステルカラーのキーキャップに変えようかなと目論んでいます。
quailz36
qaz配列に憧れて設計しました。左下にshiftとctrlとaltが絶対欲しいマンなので、そこがこだわりポイントになります。
はじめてqaz配列を使ったのですがすんなり馴染み、今ではメイン機として使っています。かなり気に入っているので、現在数字行を増やした新たなqaz配列キーボードを設計中です。
qaz keyboardをリスペクトしています。
名前ですが、q、a、zが含まれている単語にしたかったのでquail(うずら)にZをつけてquailz36です。小さいキーボードなのでうずらという名称もしっくりきたかな、と気に入っています。Zはドラ○ンボール的な感じのZです。
まとめ
以上5種類が今年設計したキーボード、マクロパッドになります。振り返ってみると、今年の春ごろやっと一作目が出来たというのに短期間でこんなに沢山作ったのか、という感想です。ただ、全てProMicroのアクリルサンドイッチ構造なので来年は違うパターンにもチャレンジ出来たらいいなと思っています。
また、今回名付けを添えてまとめてみました。KLEを触りながら色々考えているときにパッといい名前が浮かぶと実際に設計してみたくなるのは私だけでしょうか?「あっいい名前思い浮かんだ!作らねば!」という使命感に駆られることもあります。また、名前が決まらないとkicadのフォルダ名がつけられないこともあるので、キーボードの名前はモチベに直結…とまではいかなくても作用している点は大きいのかな、と私個人は感じています。
おわりに
次回の記事は、miyashiiiiさんのキーボード初心者が分割キーボードを買った話です。肩を広げられることもあり根強い人気を誇る分割キーボード。私もCorneを愛用しているので、どんな切り口で記事を書かれるのかとても楽しみです!!
それでは私の記事は以上になります、最後までお読みくださり有難うございました。
この記事はquailz36、banime40で書きました。