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おマメを見送るまで/前編

本ブログの続編は《次回の受胎→安定期に入ってから》と思っておりましたが、そもそもこのブログは《今しか感じられない感覚を未来の自分に残しておきたくて》始めたものなので、山あり谷ありの谷の部分であったとしても文章化して残しておきたいと思います。
感情の整理のためにも。


👼稽留流産が判明

先日は妊婦健診の超音波検査で発育の停止が認められ、稽留流産が判明しました。

妊婦検診の当日、おマメの発育状態が確認できるのを楽しみにしつつも、過去に経験した流産の不安を抱えつつ家を出ました。
道すがら旦那さんに不安な気持ちを添えたLINEを送ると、天性の陽キャさながらの返しが。(うちの旦那の性格を端的に表すと、天性の陽キャ☀️かつ永遠のバブちゃん👶なのです。因みに別居婚です。超仲良しです。)

そんな旦那に励まされながら産婦人科に無事到着。

受付を済ませ、その後は採尿→採血へ。
いよいよ超音波検査のため診察室に呼ばれ、婦人科台にまたがり、待ちに待った瞬間を迎えました。

アラフォーでありつつも現在医療を学ぶ学生中の私。
先生からの告知を聞く前にモニター上のおマメの様子を見て静かに悟りました。

前回は明らかに拍動していた心臓が見当たらない。

時間にするとほぼ一瞬。
その一瞬で、真実を言葉にして告げられるまでの心の準備がわずかに可能となりました。

かかりつけのお医者様は普段からとてもお優しい方なのですが、この時もなるべく時間をかけて、超音波や心電図などを用いつつ胎児の心停止の状態の確認を丁寧に行ってくださいました。
母体に負担をかけないように配慮をしながら。

この時の私は、感情のモード選択がOFF状態になり、ただ頭の中がしーんと静かになっておりました。
モニターを眺めつつ、まるでトーストに乗せた硬いバターがじわじわとパンに染み込んでいくように、受け入れたくない現実が私を基軸とした人生に浸透していくような感覚を覚えました。

エコー検査に並行しながら今後の説明を受けている時も夢か現かの状態に。
婦人科台にまたがっていると丁度見える位置にある、日本語と英語の2カ国語で説明されている婦人科台の座り方の説明書きをぼんやりと目で追いながら、「そっか、internal examinationって内診のことなんだぁ」なんてどうでもいいことを考えていました。

内診を終え、先生と手術の日程等についてのお話し合いへ。

時間差で訪れる感情の波。
術式や前日の絶飲食、当日に必要なもの等の説明を受けながらダラダラと涙が溢れてきて、顔面洪水状態に。
染色体異常などのどうしようもない原因によるものと分かっていながらも、昨日までの自分の行動や生活、胎児にとって悪影響だったかもしれないあれやこれやを脳内でグルグルと思考しながら込み上げてくる我が身への不甲斐無さに打ちのめされ、今度は顔面のダムが決壊状態に。
あえて放流していればしゃくり上げずに済みそうだったので、先生の説明作業に差し支えないよう、黒部ダムよろしく垂れ流したまま日程を確定し、病院を後にしました。

👼次第に変遷する感情のフェーズ

病院を出てすぐに陽キャ旦那に報告。
過去に自然流産した時は、妊娠を機に相手が逃げて一人ぼっちだったので、友人に泣きつくしかなかった私。

物理的距離はあれど、頼れる旦那の存在が有難い。
ありがとう旦那。愛してるよ旦那。
(このブログの存在は知らない。)

その後の心境のフェーズは、我が子を失った絶望期からまた妊娠出来るんだろうかという不安期に入り、その後はひたすら虚無期へ。
虚無期中はネトフリとピッコマに大変お世話になりました。

虚無体であっても私自身の体内生命維持活動は盛んに行われており、一丁前に腹は減る。
のそのそとキッチンへ移動し、取り敢えずホットケーキ(妊婦アンケートでもらった景品)でも焼こうかと支度にかかる。
(昭和な私はパンケーキだなどと言いたくない。)

みりんを入れるとしっとりするので三河のみりんを投入。
我絶対的味醂於三河派!!!

「しっかり加熱しないと」と思った直後に「そう言えばもうアルコールに対して敏感にならなくて良いんだ」と思ってまた虚無。

虚無のままネトフリとピッコマをループし続けるも、「このまま家にいたら腐りそうだ」と危機感を覚え、特に急ぎでは無いが会社のオフィスに行く用事ついでに外出することに。
すると、オフィスに行くと誰も居ないはずの室内がひんやりしているではないですか。
昨日のスタッフが冷房を消し忘れて帰宅しちゃったようで、なんとなくでオフィスに顔出して良かった。

折角家から抜け出せたので夕飯でも買うかという気分になるも、サラダくらいしか食べれそうになく、もう作ることを想像する脳内作業すら煩わしいと感じる堕落者に成り下がり、よろよろしながらアトレ(駅ビル)へ。
こんな時でも食に対する情熱だけは人一倍のため、ちょっとお高めのサラダを奮発し、ドリップ用の珈琲を買って帰宅。

外出から帰宅に要した時間は約20分。
その間に発した言葉は「カードで」のみ。

👼昨日の自分を褒め称えたい

食事を済ませ、残る1日のタスクは入浴と歯磨きのみに。
仕事も用事も無い1日でも、ヒト科である限り割とやることは沢山。
いや、猫でも犬でもラットでもやることはあるか。

面倒くさ…と言葉がよぎりそうになった時、

「そうだ!今の私はショートヘアなんだ!!!」

と、昨夜風呂に入った時の洗髪時の感動が一気に湧き上がってきました。

初めてユニバのハリポタエリアに行った時、初めてハニーハントに乗った時のあの感動。
また行きたい!と感じた中毒的なあの感動に劣らない入浴時の感動がまだ強烈に残っていたため、昨日の思い切って行動に出た自分にひたすら感謝しておりました。

身体も口腔内もスッキリし、この日はお腹の中で永遠の休息に入ったおマメとゆっくり過ごしました。

最後に。

私は諦めが悪い人間なので、「いずれまたおマメが私のお腹に帰ってきてくれるかもしれない。だから落ち込んでいる場合じゃない。」そんな思いも根本に抱えつつこのブログを執筆しております。

赤ちゃんに関わる悲しい物語を背負った女性は世の中には沢山います。

無理やり前向きになる必要なんか無いですし、悲しみとの向き合い方はヒトそれぞれであるべきです。

誰かの何かの参考になれば。と、次回は稽留流産に至るまでの思いと手術を受けてからの経過等をお伝え出来ればと思います。

本日はこれにて。
ブログの閲覧ありがとうございました😉

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