料理人への道(5)
小学校の高学年の頃だったと思う。
近所にお菓子作りが上手なお母さんがいて、
ティラミスという聞いたことのないケーキを
いただいた。
植物性ホイップクリームの味が苦手だったので
いわゆるショートケーキ類には目もくれない子どもだったのだが
珈琲のシロップが染み込んだスポンジとふわふわのクリーム
上にはカカオパウダーがたっぷり
このティラミスというものの味のとりこになった。
そうそうお願いするわけにはいかないので
誕生日や記念の日に作ってもらった。
ティラミス作れるようになりたいなあ。
鳥取にある祖母の家に行った時
祖母が珍しく外食に行こうという。
いつもは仕出し屋さんにお願いしたりみんなで作ったり
家で食べるのが常だった。
祖母が連れて行ってくれたお店はパスタのお店で
それまでスパゲティといえばミートソースかナポリタンと
赤いものやった私の常識をくつがえす
ボンゴレビアンコというパスタを食べた。
これが兎に角美味しくてうわーパスタってすごい!
と強烈に印象に残った。
たぶんこの2つの料理が後にイタリア料理を目指す大きな動機になっている。
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