旅先で子どもが発熱ミッションin京都
2024年7月の週末…。
我が家は、京都〜奈良古墳巡りの予定を立てていたわけですが大幅な予定変更になってしまいました。
「旅先で子どもが発熱」という、息子が2歳の時(「どん家事」で描いた台湾旅行のとき)以来のハプニングでした。今回どうやって乗り切ったか書くとそれなりにトラブルの参考になるかも。と思ったので書きます。
今回の本来の予定
2024年7月13日
京都へ新幹線で移動。京セラ美術館で開催中の「村上隆 もののけ 京都」をみて、午後は京都御所見学。川床を体験してから夕方には奈良へ移動して一泊。
7月14日
奈良でレンタカーを借りて明日香村で古墳見学。夕方、京都へ戻って京都在住の友達と会ってお茶して、東京へ帰る。
という予定でした。
そもそもの前提として。
この週の頭、火曜日の朝から息子の声がガラガラになった。
でも発熱はなかった。
その前の週末に一緒に遊んだお友達が「うちの子はが溶連菌に感染したけどマイルは大丈夫?」と連絡があり、声がガラガラなので念のため夕方に小児科を受診した。診察の結果、軽症なのでウイルスの検査はせず、通常の風邪として症状のみのお薬をもらった。火曜から薬を飲んで、木曜にはすっかり回復し、普通の声に。そのほかの症状もなく、元気だった。
7月14日(土曜日)
朝、息子は疲れている様子だったが、前日すっかり良くなったと思ってプールに行ってしまったので、その疲れかなと思った(後からプール行ったことを後悔…)。熱は平熱、軽めの朝食を食べていつも通りの様子そのまま出発。
新幹線で駅弁食べる? と聞くといらないという。我が家の日程はハードに組まれがちで朝5時起きだったので、眠いのだろうと判断。新幹線内では爆睡。京都に着くとお腹すいた、というので待合室で駅弁を食べる。ああ、眠かったのねー、昨日プールだったし、夜遅かったのに早起きさせちゃったし。と思った。
そして京セラ美術館で「村上隆 もののけ 京都」を家族で鑑賞。めちゃくちゃ面白かった。実際に現場で作品を見ないと全くこの作品はわからないだろうと思って、来て良かった! と思った。息子もかなり面白く見ていた。が、後半から「冷房ききすぎてて寒い」といい出した。私のパーカーを着せて、なんとか凌いでもらう。
ちなみにDOBくんコーナーにあった初期DOBくんを見て、うぉなつかしいいいとなり、村上隆作品は自分の青春の1ページにあるな、などと思った。
作品の随所に「言い訳」が書いてある作品があり、ずっと作品、展覧会のぶっちゃけた愚痴みたいなものが書いてありとても良かった。
そこに「予算が足りない」という話があり、少しくらいは貢献するかとグッズを買う。息子はもう寒いし嫌だというので、お父さんと外で待っててもらった。
買い物を済ませてお昼ご飯に行こうとなり、ラーメン屋さんへ。そこでオーダーしてから息子が「食べられない」と言いだす。どうしたと聞くと「多分熱がある」と自己申告。
…………………ここから旅先発熱ミッションが開始されます…………………………
寒い寒いと言ってたときも、新幹線から降りた時も、念のため手を握り首を触り体温はチェックしていたのだがその時は特に熱くなかった。が、熱があると言われて触ると「あ、こりゃあるわ」って感じ。こ、子どもの体調〜!! ってなった。しかし今、連休初日のここは京都である。
とりあえず、次の目的地は奈良で、奈良のホテル予約がある。京都での予定は吹っ飛ばしてどうするにせよ、とりあえず京都駅に行こうとなる。
考えられるのは溶連菌で、コロナ、インフルではないだろうと思いつつ京都駅のまぁまぁ換気の良さそうなミスドでビバーク。息子あっという間に爆睡。コインロッカーに入れた荷物をお父さんが取りに行き、私はオーダー。入れ替わりでとりあえず買い物をしてその後の事を考える事にする。
お父さんが荷物を取ってきてくれたので、荷物から体温計を取り出し、
熱を測ると39.5度だった。
はい! だめだこりゃ!
お父さんにLINEして買い物やめて帰ってきてもらう。このままでは東京に帰ることもできない。
はい! 奈良は全部キャンセル!
今すぐ、京都駅周辺でホテル取り直し!
今は土曜日の午後。土曜の午後にやってるクリニックなんか激混みのはずだし、地域の医療リソースを使うのは申し訳ない。見知らぬ土地で小児科を探して連れていくより、ファストドクターの利用を考える。
京都でファストドクターやってるかなと調べたらやってるんだけど、本日の往診はもう予約いっぱい。オンライン診療なら24時間対応。
この時点で15時半過ぎだった。
症状からおそらく溶連菌。
これはオンライン診療を受けて、処方箋薬局がやってる間に薬をもらい、投薬して明日早く帰るがよしと判断。
ホテル予約をお父さんに任せ、私は土曜日にやってる処方箋薬局を確認。
オンライン診療に必要な入力を開始し、ホテル予約と同時に移動開始。
(保険証と医療証は常に旅行に持って行ってる)
尚、奈良のホテルとレンタカーは「息子が発熱していけなくなった」というと、キャンセル料無しでOKにしてくれた!
ありがたい!!
でも奈良はまた絶対行くので再び利用させてもらいます!!!!
京都駅でホテルにチェックインししだい、オンライン診療の手筈を整える。
処方箋薬局の開いてる時間内に処方箋を出してもらわなければならない。
息子は熱がありつつ自分で歩いて移動できたので、荷物は親が持って移動。
ホテルにチェックインしてから数分後にはオンライン診療開始。
16:16から診療開始。
検査キットは使えないものの、触診(親が代わりにやる)や条件からして溶連菌と診断される。尚、私の緊急用セットには小児用のカロナールが入っているので、とりあえず医師の確認のもと解熱剤投与。
解熱剤はあるのと、火曜日にもらった喉の症状用のシロップもあるので処方箋は抗生剤のみもらう事に。
ファストドクターのオンライン診療は初めてだったけど、サイトの地図上で処方箋薬局を指定できる。18時までやっててなるべく近場の薬局を指定したけど「処方箋は1時間くらいかかります」とのこと。早めにお願いします! と頼む。すでに17時前だった。
早めにしてくれたのか「処方箋が薬局に送られましたよ」のメッセージが来る。それと同時にに着信。指定した薬局Aから「在庫がありません」との連絡。
ぎええ。仕方ないので薬を聞いて、ほかの薬局に自分で電話するしかない。
そして、処方箋はその薬局にFAXで送られているので取りに行かねばならい。時間との戦い! 夫がほかの薬局Bに電話すると、あるらしい。では今すぐ薬局Aへ処方箋を取りに行かねば! と出かける。
京都駅、でかいのでスケール感がわからずホテルを駅から徒歩12分のところにとってしまったのだ。微妙に遠い…。しかし運良くバスが来たので乗って行く。旅先にバッチリ持ってきてあった保険証、医療書、お薬手帳、さっきオンライン診療で全部入力して安心してホテルに置いたまま持ってくるの忘れる。
おい!! 自分ー!!
とりあえず時間がないので薬局Aへ。処方箋を受け取り、徒歩で薬局Bに移動。到着し、事情を詳しく説明。処方箋に保険証のナンバーなど全てが記入してあったので、保険証無くても大丈夫だった!
オンライン診療で送られてくる処方箋は「原本」ではなくコピーなので、クリニックから直接原本を後で郵送するというシステムらしい。
なので、薬局の人が「薬の在庫がなくて、薬局が変更された」という事をオンライン診療したクリニックに電話で確認して、処方箋原本の郵送先を変更する。オンライン診療ってそんなシステムなんだなぁなどと思う。
んが、薬剤師さんが「処方された薬の量が少ない」と指摘。「何か特別な理由はありますか」と聞かれるも、特になし。もう一度問い合わせてくれて、無事に抗生剤が処方された。
この時点で18:20くらいだった。お父さんはこのドタバタの中、なぜかメガネが曲がってしまったため、京都のZoffへ。それから、さっき行けなかった買い出しに行く。
私はホテルで息子に薬を飲ませる。
お父さんが京都駅のデパ地下でお惣菜をゲットして帰ってくる。
カロナールが効いて少し熱が下がりつつあり、とりあえず安心する。
この状況で、とりあえずマシな選択ができたのではないかと、安心する。
息子は食欲はないので、水分とりつつちょっとだけ食べられるものを食べた。
じゃあ後は寝ておこう…と思ったら。
息子、嘔吐…。やってしまった…。
病気の嘔吐なのでホテルの人は処理できないらしく、お父さんにウェットティッシュを買ってきてもらい私が全部お片付け。アルコールスプレーもウエットティッシュも持っていたけど、ウエットティッシュはさすがに足りなかった。汚れたものはホテル指定のビニール袋に入れて廊下へ。寝具の交換は自分で。追加クリーニング代は2000円でした。
お父さんが「さるころも気をつけて」というので、何を気をつけるの? まぁ、手洗いはするよ。というと「いや、もらっちゃうでしょ」とかいうので「私酒飲んでないし、平気だよ」というと「飲んでなくてももらうでしょ??」などと言われる。
え…。今までの人生、酒で嘔吐した人を介抱してきました。あー、大丈夫、私飲んでないからやるよ。と下戸なのに飲み会に行く女だから、匂いは息止めときゃいいじゃーん、はははと思ってたんですけど、お父さんに「こ、こいつ」みたいな顔される。
いつもメンタルの強さで「痛みを感じないモンスター」「毒の沼でも1人で毒にあてられる事なく、平気な顔をしてる人」などと言われているのですが、ヤダ…フィジカルでも人より平気なの? となり、寂しくなりました…。
↑この悲しきモンスターエピソードはこの本に載ってます
7月14日(土曜日)
朝起きて息子、熱は下がったので軽くヨーグルトなどを食べて薬を飲んでもらう。が、再び嘔吐(今度はトイレで)。
吐き気が止まらないので困る。せっかく熱が下がったのにこれでは帰れない…。
ネットでこういうときの吐き気に効く薬を検索。吐き気の原因は色々あるので風邪などの場合に効く薬を探したところ、漢方薬がいいとのこと。「柴胡桂枝湯エキス顆粒A」がよさそうなのでこれなら処方箋じゃなくても買えるのでは、と朝9時オープンのドラッグストアにお父さんに行ってもらうことにした。
息子にはお風呂に浸かってもらい、お腹を温めてみたりする。
無事に漢方薬をゲットしてお父さんが帰ってきたので飲んでもらう。さすがに早く回復したいらしく、漢方の粉薬だけど飲んでいた。えらい。
そして私は本当は夕方に会うはずだった友達に「子どもが熱出ちゃって早く帰るのだけど、午前中に会える?」と聞いたらホテルの近くまで来てくれるというので荷物のパッキングを済ませてから会いに行ってきた。
お土産渡したり、お互いのSNSではわからないような話ができてよかった。
ホテルはチェックアウトを伸ばしてもらったので12時チェックアウト。
京都駅で駅弁買ったり、お土産買ったりして13時過ぎに新幹線へ。息子は漢方薬が効いてすこぶる元気。お昼ご飯も食べられました。よかったー!
予定よりも早く家に帰ったのですが、帰ったときには通常モードになっていて本当によかった。
そんなわけで「旅先で子どもが熱を出したら(京都編)」でした。
・旅先には保険証・医療証・お薬手帳セットを持っていこう!
・症状によってはオンライン診療は有効
明日香村めっっちゃ行きたかった…。
けど、また次回…。
↑息子が2歳のとき、台湾旅行中に発熱したときの話が乗ってるのはこちら。
なお、そこで離婚も頭をよぎる大喧嘩に発展した。
お試し読みが大バズった、キレちゃうお父さんエピソードのやつです。
週の頭がこれだったので、一週間めちゃくちゃ疲れました…。