見出し画像

障害年金の申請

2013年 2月
当時48歳 障害年金の申請をした
申請の詳しい流れはこちら
この文章は医療や介護の知識のない私の主観でかかれている
医師の判断や審査会の実情を問いただすものではない


今まで払っていた年金が障害年金によって返ってくる
普通 年金といえば老後に受け取るものだが
私の病気は球脊髄性筋萎縮症(SBMA)
難病指定されているので障害年金を受け取れる
『65歳待たなくても年金が受け取れる、嬉しい』
と思った

まずは年金事務所に

今まで仕事をたくさん変わってきたので
年金の支払いは国民年金や厚生年金とバラバラだった
年金の不正受給や国の運用などいくつかの問題があってから
年金通知書が送られてくるようになった
職を転々としていると未納となってしまっている期間も
起きてしまう
私は過去の職歴と未納期間がないか確かめた
神妙な面持ちで年金事務所を訪れた
そして 病気のことを告げ障害年金の説明を聞いた

初診日から 1年6か月経過していること
保険料納付要件を満たしていること
受診状況等証明書
医師の診断書
等の準備が必要だった

初診日とは

 『初診日』とは、障害の原因となった病気やケガで初めて医師の診療を受けた日
私の場合、筋肉の衰えを感じ『おかしいこれは何かの病気』だと思って
整形外科を受診した日(2011年3月4日)になる
その後 日赤の神経内科を受診し病名が確定されるが
はじめて受診した日は2011年3月4日
後日整形外科の医師に 受診状況等証明書を書いてもらう
それには 
傷病の原因又は誘因 :不詳
発病から初診までの経過 :
  平成23年1月より徐々に右下肢全体に力が入らなくなってきた
初診より終診までの治療内容及び経過の概要 :
  初診当日に、紹介状作成し 赤十字病院神経内科に紹介した。当院では      
  治療を行っていない
と記載された



自覚症状としてはもっと詳しく医師に報告すべきだったと今は思う
平成23年1月より以前に筋力の低下は自覚していた
下肢だけでなく上肢の筋力の無さも痛感していた
しかしこれ以上の情報は無駄だったのかもしれない

確定診断から診断書

私が球脊髄性筋萎縮症の確定診断を受けたのは
2012年平成24年4月だった
それからすぐに特定疾患医療受給者証を申請した
その申請にも医師の診断書(臨床調査個人票)が必要だった
紛らわしいが障害年金とは全く別の話になる
また 2013年8月に障害者手帳の申請をした
病気がわかってからの1年以内に同じような診断書を
 1、特定疾患医療受給者証用
 2、障害年金申請用
 3、障害者手帳用
と 3通 医師に書いてもらう
提出先も保健所(現在は県庁内障害福祉課)、年金事務所、市役所と
バラバラなので手間がかかる


特定疾患医療受給者証はその病気にかかる医療費の一部を
公費負担される
私の場合は5000円以上の医療費は自己負担なのだが
1か月に5000円以上の治療費はかからなかった
担当は県の障害福祉課
私の県ではコロナ以降は書類を県庁内の障害福祉課に
郵送しているが、2012年は地元の保健所で手続きをしていた
所得により自己負担の金額が変わるので
住民票や所得証明などの書類も必要になるが
医療費がかからないのはありがたい

杖をついている状態では

話を障害年金に戻すと
どの診断書も
自立した生活ができるか
介助や補助が必要か
就労にどの程度影響するか
などが審査される
特にこの病気はゆっくりと進行するので
杖を日常的に使うまで何年もかかる
実際に私も2013年は
階段は手すりがないと登れないが
日常的には杖を使っていなかった
治療法の確立されていない難病とはいえ
寝たきりの重症ではない
障害の等級により年金の金額が変わってくるので
障害年金の申請のタイミングは計りづらい

障害年金といっても
障害基礎年金と障害厚生年金の2つある
障害基礎年金は等級が3級ではもらえないので
注意が必要
となると2級か1級が必要になる
一般的な肢体障害の審査では
立つ、歩く、座る、つかむ、にぎるといった
日常生活動作がどれだけ制限されているかが判断される
日常生活動作の制限が比較的軽度にみられる場合は3級
重度を示す場合は2級または1級となる
球脊髄性筋萎縮症の場合は
日常生活動作の制限に加え、
筋力低下といった、身体に障害をもたらす根拠が
重要視される
具体的にいうと
杖を用いてもゆっくりと短い距離しか歩くことができない状態
で2級か1級となる
この等級は障害者手帳の等級とは別なので混同してはいけない

日常的に杖を使っていなかったが
日常生活における動作
つまむ、握る、タオルを絞る、ひもを結ぶや
上衣の着脱、ズボンの着脱などたくさんの項目が
一人でできてもやや不自由な場合がある
私は何とか2級で年金をもらうことができた

まだまだ解明されていない病気が

私は難病患者ではあるが 病名ははっきりしている
国の指定難病でもある
しかし全国には指定難病以外の病気で苦しんでいる方がいる
そんな方々のことを思うと心苦しい
どれだけ医療や科学が進歩しても取り残されている人がいるのも事実
岸田総理大臣は7月30日 新薬開発力強化の方針を表明した
コロナワクチンはアメリカなどの企業に先を越されている
優秀な科学者は海外で活躍しているのが現状なのかもしれないが
made in Japan の新薬がたくさんできることに期待する

障害年金を受給していることに感謝し
快適に日常生活を過ごしていきたい








 




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?