セイヨウオトギリソウってなんやねん。
皆さまこんばんは。さんかくしおハッカです。
今回はちょっとマニアックなお薬に関する豆知識について皆様とシェアしていきたいと思います。
本日も最後まで宜しくお願いします!
(※さんかくしおハッカは医療・薬剤に関する専門家ではありません。今回は一般的な知識として記事を配信しておりますが、ご自身の健康に関するご相談はかかりつけの医師・薬剤師にお問い合わせください。)
さて、
介護現場では、しばしば利用者さんのお薬の情報について関係機関と情報共有を図ります。
お薬の服用はその「作用」も「副作用」も含めて利用者さんの健康状態へ密接に関係しているうえ、特に在宅生活を支える上では内服コントロールができているかどうかが、サービスを構築を検討する上での重要なファクターになるからです。
この情報共有に欠かせないのが、受診時に薬局でもらう「お薬の説明書」(もしくはお薬手帳)です。
こういうやつですね。
在宅介護の仕事をしていると、この「説明書」の中で時折見かける謎の文章。
「セイヨウオトギリソウを含有する食品との食べ合わせに注意が必要な場合があります」
それってナニ?笑
もちろん知っている人は知っているのかもしれませんが、私は習った記憶がありません笑
もしかすると医療関係者のなかでは当たり前の知識かもしれませんが、そこはご勘弁ください。
もし、私のようにケアマネや相談員、サ責といった職種の方で、知らなかった!気になる!という方は続きを参照ください。
それでは参りましょう!
このセイヨウオトギリソウ。別名を「セントジョンズワート」という植物で、多年草のハーブの一種です。レモンに似た香りを放つ黄色い花をつけ、ヨーロッパなどに自生します。
じつはこのハーブに含まれる成分が体の中に取り込まれると、お薬を分解する酵素を増幅させてしまうため、薬剤の分解が促進され通常のお薬の効能が得られない場合があるんです!
「大変じゃないですか!お薬の効き目を半減させてしまうなんて!」
そう思った皆さま、落ち着いてください。
このセイヨウオトギリソウ(セントジョンズワート)を含む食品はごくごく僅かなんです。
セイヨウオトギリソウの成分にはリラックスや、気分の落ち込みを和らげる等の効果が期待できるとされています。そのため、サプリメントやハーブティーとして口に入ることがほとんどです。その他の食品に含まれることはまずないそうで、過度に心配する必要はありません。
ただし「セントジョンズワート」を含有するサプリメントやハーブティーを好んで召し上がる利用者さんがもしお近くにいれば、一度どんなものを飲んでいるかの確認と、普段飲むお薬の内容も見直してみると良いかもしれません。
実際に販売されているサプリメントはこちらのような商品です。
※ちなみにサプリメントの商品紹介の欄にはちゃんと「医師の指示」を仰ぐように説明がなされています。
最近はサプリメントを依存的に飲まれる利用者さんも時折見かけます。
確かに利用者さんが日中見るテレビ番組の中には「痛みが消える」「活力が戻る」というような効能を謳った商品の宣伝番組が多く流れています。体に不調を抱えやすい利用者さんにとっては非常に気になる存在です。
サプリメントは医薬品ではなく「食品」に分類されますが、薬との飲み合わせにも注意が必要ですし、用法容量を守って飲むことが大切です。
少し話が脱線しましたが、今回お話ししたように「お薬の説明書」の中に「セイヨウオトギリソウ」の名前を見かけた時は、サプリメントやハーブティーを好んで摂取していないか確認すればほぼ完璧です。
これで皆さまは、明日からもし「セイヨウオトギリソウ」について家族から聞かれても安心ですね☺️笑
本日も最後まで読んでいただいてありがとうございます!
それでは、また明日✨