クリスマスのいけばな テーマは「ほっこり感」
寒い日が続きますね。
クリスマスも、雪が降りそうです。
今日は「ほっこりとした暖かさ」をテーマに、花を生けてみました。
花型は、
小原流の「ならぶかたち」
イメージは
3つのまとまりで構成された花たちが、一つの器の中で、お互いに手を繋ぎ、語り合うような雰囲気
です。
小原流の基本花型、「ならぶかたち」は、
骨格となる主枝(中央)・副枝(左)・客枝(右)の一番高い枝で構成されます。
それ以外の枝は中間枝と呼ばれ、長さや角度に規定がなく、自由に表現します。
3つのまとまりについて、詳しく見ていきます。
中央の主枝のまとまりは、一番目を引く位置です。
クリスマスカラーのグリーンをすっと立ち上がらせ、反対色の赤を配置することにより、グリーンをひときわ引き立たせる、シンプルな構成としました。
左側の副枝のまとまりは、主枝を引き立てる役割です。
主枝の3/4程度の高さになるようグリーンを配置、中間枝を、暖かく生け込みました。主枝へ向かう花を配置することにより、引き立て効果と流れを意識しました。
赤のリボンと、金の松ぼっくりで、遊び心と華やかさを演出しています。
右側の客枝のまとまりは、主枝と相対し、引き締める役割です。
落ち着いた白を基調に、流れを受け止める大振りのトルコききょうを足元に配置。洗練と落ち着きを意識しました。
それぞれに個性を持たせつつ、全体がまとまるよう、クリスマスカラーで統一。
足元は賑やかに暖かく。上にいくにつれ「間」を持たせ、空間で調和をとりました。
仕上げは、かすみ草。
ぱらっと粉雪が降ったようなイメージに仕上げました。
個性的な花たちと一緒に、ほっこりしたクリスマスを感じていただけたら嬉しいです。