常守朱は何をした?○○化?局長殺害事件を考える。
あいさつ
こんにちは、塩ラーメンです。
今回は以前の記事でお知らせした通り、シビュラと公安局の “異変” を考え、空白の期間で常守は何をしたのか?ということも考察していければと思います。よろしくお願いします。
(※このnoteはPSYCHO-PASS全シリーズの重大なネタバレを含みます。閲覧には注意してください⚠️)
シビュラと公安局の “異変”
以前の記事で少し書いたことだが、3期では少しシビュラに “異変” が起きているように見受けられた。
公安局の局長は1期〜2期まで禾生壌宗が務めており、その正体は、シビュラシステムの中から状況に合った1名の脳を義体の中に組み込み、必要に応じてシビュラ本体とコンタクトを取る機械人形であった。
それゆえ、これまで何度死んでも別の個体に乗り換え生き続けてきた局長。しかし何故か3期以降は、細呂木晴海という別人に変わっているのだ。この細呂木も中身は同じくシビュラシステムなので、何故わざわざ別人に変える必要があったのか。
そしてさらに不思議なのが、映画「FIRST INSPECTOR」にて、細呂木が死んだ(正確には自己破壊)後は、禾生壌宗から霜月美佳(シモツキミカ)課長に電話がある。そして霜月は禾生のことを「局長」と呼んでいる。そこからは当たり前のように禾生が登場しているが、あまりに自然にそこにいるので、初めは禾生が再び登場していることに気付かなかった。
局長殺害事件(?)について
・施設に収監されている常守朱
3期の第1話冒頭、灼の夢の中では、車内にラジオが流れている。ノイズが混じっていて断片的だが、こんな内容だ。
Netflixの字幕機能と、私が聞こえた範囲での文字起こしなので間違っている可能性はあるが、ともかく、公安局の局長に何かがあった事件が公になっており、それには逮捕された元監視官が関わっていることは確からしく、それがニュースになっているということは隠蔽できなかったらしい。
という会話や、その他のシーンからも、常守は何か大きな事件を起こし、施設に入っているようだ。
公安局局長がどうにかなった事件で、監視官が現行犯逮捕されていることと、常守朱が拘留されていること、「人殺し」と言われていることが、関係あるとすると、このように考えられる。
常守朱は、かなり人目につく場所で禾生局長(の中身)を殺す必要があった。しかし常守の犯罪係数は上昇せず、ニュースなどでも常守の犯罪係数は非公表とせざるを得なかった。
つまり、犯罪を犯しても犯罪係数が上がらない人間が存在することは、世間にまだ公表できなかった。
・常守の犯罪係数に何が起こったのか
1期から描かれていることだが、常守は色相(犯罪係数)が曇りにくい。だとしても人殺しが出来てしまうなんて「免罪体質」じゃないの?という話になってくるわけだが、今回は常守の犯罪係数が上昇しなかった理由を2つ考えていきたい。
《考察1》
まず1つ目に考えられる理由は、常守の起こした事件がシビュラ的にも正しい判断であった、というものだ。
シビュラの利益に繋がる選択であれば、犯罪係数に何の問題も無いのは当然のこと。しかし、大勢が見ている場所で局長(その時の中身)を殺害(執行)することが、シビュラの利益に繋がるという場合・状況が有り得るのか疑問。局長についての機密がバレてしまうのでは?
《考察2》
二つ目に考えられる理由は、先ほど話に上がった「免罪体質化」である。
ドミネーターによる執行なのか、その他の武器による殺害なのかは不明であるが、常守はそれにより「裁きを待つ身」にあるということなので、罪(犯罪とは違うかも)は犯しているだろう。そうすると、ドミネーターによらない殺人を行ったことに問題がある、あるいは、人のいる場所で行ったことに問題があるのだろう。
前者の場合、シビュラのやり方から外れており、免罪体質でないと執行されてしまうような事例。後者の場合は、《考察1》と同じく、シビュラの機密保持を脅かしたことで拘留されているということになる。
しかし、いずれにしても罪を犯しているはずの常守の犯罪係数を非公表にするということは、犯罪係数の上昇が見られないということだと推測できるので、免罪体質化の可能性もある。
常守朱とシビュラの計画とは
常守は2期のラスト「あなたたち自身が廃棄を選択する時が来たら、一緒に地獄へ行ってあげる」と言っており、シビュラの崩壊に向け、緩やかな移行を目指しているのかもしれない。そして、その計画の一部が、局長殺害事件なのかも…。
色々と回収することが多い4期だが、気長に待とう。