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【Day.35 フィリピンにはなぜゴミ山があるのか】

なぜフィリピンにゴミ山があるのか。

その大きな理由の1つは、フィリピンでは有毒ガスを発生させるゴミ・廃棄物の焼却処分施設の建設が法律で禁止されているからです。 そしてフィリピンには有毒ガスを発生させない焼却処分施設がないため、ゴミを集積場にひたすら積み上げるしかないのです。
その法律とは1999年に制定された「大気汚染防止法(Clean Air Act)」です。この法律の20条に以下のような文章が書かれています。

Ban on Incineration.- Incineration, hereby defined as the burning of municipal, biomedical and hazardous waste, which process emits poisonous and toxic fumes is hereby prohibited;
焼却の禁止。-その過程において有毒ガスを発生させる、有害廃棄物の燃焼を焼却処分として定義し、それを禁止する。(訳は専門家ではないので、かなり意訳です…!)


この法律ができる以前にはフィリピンでもゴミの焼却処分が行われていました。しかし設備の質が十分ではなく、大量のダイオキシンを発生させていました。これに対して国際NGOのグリーンピースが環境保護に関する政策提言活動を行い、本法律の制定に至りました。
この法律は「ゴミゼロ」を目指して制定をされました。ゴミをまとめて燃やしてしまうのではなく、再利用できるものと自然に帰るものに分けることで、持続可能な環境作りを推進するための法律です。
しかしながらフィリピンではゴミの分別に対する意識がそこまで高まっていないため、結局分別はあまりされることなく全てのゴミがゴミの集積場(ゴミ山)へ運ばれるといった現状となっています。
フィリピンにゴミ山がある背景には法律があり、しかもその法律は環境保護を推進するものである、ということは知らなかった人は多いのではないでしょうか?
その上で次回はなぜゴミ山が無くならないのかについてお話し致します!

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