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持病(強迫性障害)について

センシティブなタイトルで驚かせてしまったらすいません。
いつかはやらないといけないな、と思いつつ重い腰が上がらなかった作業。
自分自身の問題を、どうしたら他者に正しく伝えられるか考えること。

シリアスで重めな話をする際、沈んだ雰囲気にさせないように明るく振る舞ってくれるパターンと、ただ話を聞いて頷いてくれるパターンの2種類の聞き方があると思います。大きく分けたときに。

その時の空気感によって対応は変わると思うけれど、この記事に関しては後者の気持ちで捉えていただくことを意識しています。
変に気を遣っていただかなくて済むよう、対面ではなく文章で伝えることにしたのはそのためです。よろしくお願いします。


本題

病名


ずばり「強迫性障害」です。聞いたことある人、いたりしますかね?
僕は自分に当てはまる症状を調べているうちに、この病気のことを知りました。
概要は、以下をご参照ください。(Wikipediaより引用)

強迫性障害(きょうはくせいしょうがい、: obsessive–compulsive disorder , OCD)は、不合理な行為や思考を自分の意に反して反復してしまう精神障害の一種である。

https://ja.wikipedia.org/wiki/強迫性障害

そう、ここに書いてある通り精神的な持病なんです。
そのため日常生活で急に体調が悪くなったり、他者に心配をかけてしまうような病気ではありません。ご安心ください。

ただ、現在服薬している薬の副作用で、日中に眠くなってしまうことが多いです。これが結構つらいところ。
薬をもらってから2週間は1日1錠だったものが、今は1日2錠に増量されました。

余談ですが、1日2錠だとさすがに訳わからなくなってくるので、Apple純正のヘルスケアアプリの服薬機能を使い始めました。便利。

こんな機能があるなんて知らなかった

症状の程度


クリニックでは、Obsessive–Compulsive Inventory(OCI)という評価尺度を用いて症状評価が行われました。その結果、73点とのこと。
症状としては中程度もしくはそれより少し重い程度であると診断されました。

もうひとつ、確かMOCI(?)みたいな尺度も用い、13点以下カットオフのところ15点だったため強迫性障害が正式に認められました

以下の論文の例では、OCI合計点:78点の調査協力者が中程度の強迫症状として扱われています。やっぱり、中程度はあるみたいね。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsad/7/1/7_92/_pdf

原因と治療


クリニックの先生曰く、生まれつき扁桃体の活動がよろしくない可能性が考えられるらしいです。僕にとっては専門外の分野なもんで、詳しいことは覚えていないのですが扁桃体は不安や恐怖を司る部位で、神経伝達物質の「セロトニン」ってやつが関与している範囲という説明だった気がします。

そのため、前述した処方薬はSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)という種別でした。おそらくセロトニンが欠乏している影響で強迫性障害を発症してしまっているため、セロトニンの再取り込みを阻害してその濃度を高くしたらいいという理屈だと思います。

薬の力を借りる薬物療法だけではなく、日々の行動から変化させていく行動療法といった方法も存在します。ただ僕の場合は、まず薬物療法から始めてみることが良いと判断されたようです。

クリニックに行こうと思ったきっかけ


それはそうと、自分の性質に関して「生まれつき」とか「生物学的に」と説明されると、人格が否定されることを回避できた感じがして安心する反面、結局人間の感情は物理現象で説明できてしまうような感じもしてなんとなく興醒めします。

どこまでが自分の性格で、どこまでが疾患なのかわからない。強迫性障害による病的なこだわりを治そうとしてしまうと、自分の中の性格に起因するこだわりや情熱など自分自身の好きな部分がまるごと消えてしまう気がして、精神科・クリニックに行くことにずっと抵抗がありました。

基本的に僕はネガティブな思考が根底にある人間だと思います。扁桃体に責任を押し付けるつもりはないけれど、常に自分の中の不安と喧嘩をしてきました。

大事な大事なスマホを落として傷つけてしまった気分になる、落としていないことはわかるはずなのにふと落としたんじゃないかと思う。さっきポケットに入れた。それは知ってる。ポケットも膨らんでる。でも入っていないんじゃないか。触ったら何かしら入っていることはわかる。でも触っている間しか入っている確信が持てない。定期的に触らないと脳がわかってくれない。不安だ。

これは、ここ数ヶ月間外出する際に感じていたことです。
時期によって程度や関心の差はあれど、こういった考えや不安がコロコロと形を変えながらずっと頭の中にあった人生でした。

でも今年の3月頃、ふと
「自分の人生がうまくいきすぎている。幸せすぎる。これはおかしい。こんな日々は続かない。どこかで皺寄せがくるはずだ。そうだ、スマホを落としたかもしれない」と思った瞬間がありました。
初めて自分の思考に歯止めが効かない感覚をありありと認識しました。ネガティブで片づけてよい感覚ではないと思いました。もう自分の良さとか情熱とかを気にしてる場合ではありません。

これが、クリニックに行こうと思ったきっかけです。

まとめ


また別の機会に詳しい症状に関して記事を書こうと思います。まだまだ強迫症状はたくさん隠し持ってます。うーん、生きづらい。

少しでも元気に生きられるよう、noteの名前はセロトニンとかけて「そるとにん」にしてみました。自分とみんなにとっての幸せホルモンになりたい。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。




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