「命どぅ宝学」:歩く速さで命を見つめる(広島学院中学校・高等学校における平和教育の試みの紹介)
「必要なものを詰め込んだ5kgと少しのリュックサックを背負い、僕たちは3日間、読谷村から荒崎海岸までの約90km、13万2900歩を歩いた。沖縄県民の死者数ははっきりとはしていないが、12万から15万人と言われている。ということは、僕の踏みしめた一歩一歩の数と同じだ。そこに死体があったということだ。僕たちが歩いた地には一人ひとりの人間がいたのだ」(伊藤潤「歩く速さで命を見つめる」『キリスト教学校が大切にするいのちと平和の教育 未来への責任』キリスト教学校教育懇談会編、2023