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宗教画で学ぶ:≪晩鐘≫(ミレー)


(左)オルセー美術館所蔵、ジャン=フランソワ・ミレーの≪晩鐘≫ 

今回は、年長(5歳児クラス)さんに、「しゅうきょうが」というジャンルがあることを伝えた時の方法を共有します。
① 「しゅうきょうが」=神さまのことを想って描いた作品

  神さまのことを想って描く=神さまと私の心がつながる=お祈り…を説明
  みんなもお家の人の絵をかくときには、その人のことをよく見たり、思い
  出したりして書くでしょう。そのときには、みんなとお家の人の心はつな
  がっていて想い合っています。その心はお祈りと同じです。
② ミレーの作品『晩鐘』の説明
  ミレーは、神さまとおばあちゃんを思いながらこの絵をかきました。
  おばあちゃんは、遠くの教会の鐘の音が聞こえると、みんなを休ませて、
  一緒にお祈りをしていたそうです。 それは、毎日朝の6時、お昼の12
  時、夕方6時に唱える「お告げの祈り」 というもので、天使ガブリエルが
  マリアさまに「イエスさまを生んでください。」と伝える場面をお祈りに
  したものです。
③ 絵画と工作の違いのクイズ
(前置き)ミレーの話を聞いてこの絵を見ると…シスターにはこの絵がこん
     な風に見えたので工作にしてみました。絵と工作はどこが違う?
(問 題)絵にはいない人が二人います。誰でしょう?
(答 え)マリアさまと赤ちゃんイエスさま
④ 補足説明
  例)シスターにはこんな風に見えました!


   (1)夫婦の足元にあるのは…   ×ジャガイモの入った籠
                 〇飼い葉おけで眠っているイエスさま
   (2)夫婦は、たくさんのじゃがいもが採れたことや、一日元気に過
       ごせたことをイエスさまに感謝している
   (3)それを見たマリアさまが一緒に祈ってくださっている


⑤ まとめ
  例)お祈りをしているときには、イエスさまとマリアさまが必ずみんなと
    一緒にいてくれて、お祈りを神さまに伝えてくださいます。
    みんなも、神さまのおはなしを聞いて思ったことを、絵に描いたり、
    ねんどで作ったりしてください。神さまもとっても喜ばれますよ。

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