宗教画で学ぶ:≪晩鐘≫(ミレー)
今回は、年長(5歳児クラス)さんに、「しゅうきょうが」というジャンルがあることを伝えた時の方法を共有します。
① 「しゅうきょうが」=神さまのことを想って描いた作品
神さまのことを想って描く=神さまと私の心がつながる=お祈り…を説明
みんなもお家の人の絵をかくときには、その人のことをよく見たり、思い
出したりして書くでしょう。そのときには、みんなとお家の人の心はつな
がっていて想い合っています。その心はお祈りと同じです。
② ミレーの作品『晩鐘』の説明
ミレーは、神さまとおばあちゃんを思いながらこの絵をかきました。
おばあちゃんは、遠くの教会の鐘の音が聞こえると、みんなを休ませて、
一緒にお祈りをしていたそうです。 それは、毎日朝の6時、お昼の12
時、夕方6時に唱える「お告げの祈り」 というもので、天使ガブリエルが
マリアさまに「イエスさまを生んでください。」と伝える場面をお祈りに
したものです。
③ 絵画と工作の違いのクイズ
(前置き)ミレーの話を聞いてこの絵を見ると…シスターにはこの絵がこん
な風に見えたので工作にしてみました。絵と工作はどこが違う?
(問 題)絵にはいない人が二人います。誰でしょう?
(答 え)マリアさまと赤ちゃんイエスさま
④ 補足説明
例)シスターにはこんな風に見えました!
(1)夫婦の足元にあるのは… ×ジャガイモの入った籠
〇飼い葉おけで眠っているイエスさま
(2)夫婦は、たくさんのじゃがいもが採れたことや、一日元気に過
ごせたことをイエスさまに感謝している
(3)それを見たマリアさまが一緒に祈ってくださっている
⑤ まとめ
例)お祈りをしているときには、イエスさまとマリアさまが必ずみんなと
一緒にいてくれて、お祈りを神さまに伝えてくださいます。
みんなも、神さまのおはなしを聞いて思ったことを、絵に描いたり、
ねんどで作ったりしてください。神さまもとっても喜ばれますよ。