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東田直樹氏が文字盤で話す理由 その5

どうでしょう?ここまででも、だいぶ真実に迫ってきたと思いませんか?

まだまだです。私はそんじょそこらのFC批判者ではありません。なぜなら重度自閉症児の親だからです。そう…「あの感覚」を知っているからです。

前回、

こんなキーワードが出てきましたね。
「動作法」「表出援助法」「抱っこ法」「筆談援助法」

広島大学学術情報リポジトリにあるこの文献、実はこういった手法を支持する側の見解で、FCの状況をよくまとめてあります。

Facilitated Communication (FC)と表出援助法の比較研究
―― 肢体不自由,重複障害のある児童生徒への効果を求めて ――
大和大学教育学部
落合 俊郎 *・小畑 耕作 *・井上 和久 *

https://ir.lib.hiroshima-u.ac.jp/files/public/4/42877/20170427112306739206/CSNERP_15_11.pdf

まあぶっちゃけ、昭和の手法ですよ。今のような脳神経の発達や言語習得、認知と脳の関係の理解が進んでおらず、「母親の愛情不足」とか言っていた時代の手法なんです。

でもね。どうしてこういう方向に行ったのかは理解できます。それが、

「あの感覚」

これに理由付けしたんだろうなって。

さて、サムネイルの絵ですが、

1歳半検診

あの積み木、なんとできちゃったんです。

まあ当時はまだ自閉症の症状が顕著で無かったってのもありますが、私もビックリしたんです。絶対できないだろうと思ったから。

この条件の何かが彼のモチベーションを上げた!

東京の療育

私も一生懸命工夫したんです。日本は本当によくできた幼児トレーニンググッズが揃っていますしね。療育の方々にもありとあらゆる方法を聞いてね。必死でしたよ。

不思議な事にモチベある事(主に食べ物)に関しては、急にちゃんとできる。「あんた腕に筋肉あったの!?笑」みたいな。それと…

ちょっと肘とか肩とか背中とか触るとできる。


これが「あの感覚」です。私はコントロールしていない。
そしてあの1歳半検診を思い出しました。

私は周りに必死で聞きましたよ。
なんでなんでなんでなんでなんで~?
って。日本でもアメリカでも。

うざいな。我ながら。笑

でもみんな「わからない」って言う。専門家も。お母さんの気のせい扱いか「自閉症だから」で済まされる。

アメリカの療育はABAや科学的裏付けがある手法が中心なので、手取足取りは基本「禁じ手」でした。新しい事教える時の導入にちょこっとだけ。

なのでできるだけやらないようにしていました。

じゃあ

「あの感覚」現象は何なのか?

この探求は次回にします。

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