アメリカオカシイそれでいい 3-陰謀ではない
今回はお金の話をしようと思います。まず最初に断りますが、私はナニナニ人が支配をしているだの、ディープステートだのの人ではありません。
それは私を猫食ってるヤxx扱いするのと同じレベルです。
歴史上、移民は出身によって職種に傾向があります。また言語や文化、宗教などで同じ地域で協力して住むケースも多いです。昔の日系もそうでしたし、今も都市部は日本人が多い地域がありますよね。新しく来た人が口コミでそこに住むからです。
文句があるなら堂々と本人達に言えばいいです。
ちなみにこれが私がチャイニーズ・フリーメーソンに直接文句言った話です。
実在するんです。秘密でも何でもありません。歴史上必要だったんです。今は文化センターみたいな存在になっています。陰謀もへったくれもありません。言ったところで別に何も起きていません。生きています。笑
金融の方もそんなもんでしょう。
最初から富があった人が有利で、投資銀行ともなれば、ちょっと動かすだけで桁違いの影響力。恐ろしいとは思いますけれどね。陰謀では無くて、そうなっちゃったんですよ。
忘れちゃいけないのは、庶民だってその資本で事業を始めたり、不動産を買ったり、貯蓄や年金を運用している現実です。
問題は経済が「成長」しないといけない設定なところです。
資源や人間を食い漁り、自分とこが尽きたら他の安いとこに移り食い漁り、やれ不動産だ、新しいテクノロジーだで、大風呂敷とわかっていても金借りて投資する。そうでないとお金の行き場が無いから。案の定弾けると、社会の混乱を止めるために政府が助けてしまう。それを繰り返している。
陰謀も何も、目の前の欲しか無いだけ。
当然、利用する人は利用するわな。
そんで庶民を守ろうと、何十年も前から地域通貨やベーシックインカムなどの実験をやってはいるけれど、だいたい意識高い系の満足で終了してしまう。バラマキやってもインフレや不正な価格つり上げになる。どうしてかというと、
米国は基本、性悪説でまわる社会だから。
そうじゃない政策はうまく行かない。
日本はだいたい性善説でやるでしょう?
これは一見良いようで危ないんですよ。だから人の善意につけ込んで、真面目なやつほど損する社会になっている。マニュアル通りにやって問題が起こらない設定だから、本当に危機が起きた時にバタバタする。応用力が無い。
米国の場合は、ルールをかいくぐってやり遂げようとしたり、ルール無ければ好き勝手やるのが普通です。だからニュースが「そんなのありかよ!聞いた事ねえよ!頭おかしいだろ!」な内容になりがちなのです。
仕事も日常生活もこれと思ってください。
いいですよ。自由。私は日本より生きやすく感じます。
もちろん放っておくととんでもない方に暴走しますので、それを政治家が法案を通してどうにか調整しようとします。この時に二大政党がやり合って、自由と権利が脅かされないギリギリのところを探るのです。それでも想像を絶する斜め上の悪とバカが、次から次へと出て来ます。
これが米国のイノベーションの源なのです。
ところが最近は、この調整が困難になって来ています。テクノロジー企業の成長スピードに合わせたら、人間も自然も社会システムも法律も追いつかなくなってしまったからです。
それで経済指標は上向きなのに庶民の生活は改善せず、環境悪化で汚染は進み、より災害が発生し、資源・エネルギー問題が起き、ますます争いは増え、生き延びるために無茶してまで逃げる移民が増えてしまった。
民主党は基本慎重派で、性悪説に基づき、民間企業の行き過ぎを食い止めようとします。そうでないと弱者が食い物にされるからです。共和党は民間企業に有利な方にもっていく事が多いです。言ってみればトリクルダウンみたいな考え方です。
日本の氷河期の政治家みたいなことをいっているのです。笑
さて。陰謀論持ち出して、富裕層が悪い、移民が悪い、あの国が悪い、自分たちは悪くない。挙げ句の果てに、調整に努力している政治家を叩いて、デマを流している方を支持してしまう方がいますよね。
誰がそれを望んでいると思いますか?
私が上に書いた内容の本があります。
Throwing Rocks at the Google Bus
グーグルバスに石を投げる
Douglas Rushkoff
ダグラス・ラシュコフ
残念ながら日本語版は無いようです。
ラシュコフ氏は、デジタル社会と経済に精通している人です。有名テック企業の人々を個人的に良く知っており、米国の経済に何が起きたか詳しく説明されています。
2013年にカリフォルニアで、グーグルの富裕層のせいで町が高くなって住めない!と、人々がグーグルの通勤バスに石投げて八つ当たりする事件があったんですよ。笑
で、そこからどうしてこんなことになったのかっていう話になっていきます。まあ簡単に言えば、昔のテック企業は、若者が大学寮やガレージで始めるアメリカンドリームだったけれど、最近はスタートアップが完全マニュアル化し、事業の中身よりもいかに資金を集めて売り抜くかになってしまった。その中のごく一部の勝者も、投資家の期待に応えるために、できるかもわからない話をぶち上げ、集めた資金をガンガン使い、独り勝ちプラットフォームをこさえるまでやらないと生き残れない。ノンビリ、役に立つアプリ、とかじゃ生き残れない仕組みになってしまった。
それで最初にやりたかった事業と全然違う事やる羽目になる。しかも利用者に自由は無いとこまで行く。これはマズイ。そろそろ次の持続可能な資本主義、テクノロジーの在り方に変わって行かないといけない。で、具体的なアイデアはこれです。
という2016年の本なのですが、現在どうなったでしょう。
更に暴走しています。
ね。言ったでしょう。性悪説でやっていかないとダメなんですよ。だから今回は民主党の方がいいんです。