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アメリカオカシイそれでいい 2-もともとおかしい
アメリカが最近になってダメになったように思われているような印象がありますが、私に言わせると、
これでも20年前よりだいぶマトモになりました。
リベラルな都市ボストンに住んでいても、たまに「猫食べるんだろ?」とか言われてましたからね。私。
さすがにもうこれを聞くことは無いだろうと思っていたら、まさかの元大統領と副大統領候補が言い出す展開に笑いましたよ。
私はこんなイメージでオッケーでしょうか?
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しかしなんで講演や討論で何の根拠も無い嘘だらけの主張を平気で続けているんでしょう?
それが効果あるって事ですよね。
いや私が知っている限りでも、本当にちょっと郊外の保守的な地域に行けば、差別と偏見だらけのラジオ番組を毎日車で聴いている人がたくさんいます。会話にナチュラルに差別が入ってきます。疑問だともマズイとも思わないんでしょう。そしてそういう人は必ずと言ってもいいほど「アジア」と「チャイナ」を同意義で使います。なので最近の選挙では、この辺の層の票を得るには、過激発言ほどヨシ作戦になっていると私はみています。
だから討論が討論になっていない。両党とも質問に具体的に答えない。あからさまな嘘も放置。解ってやっている。
とりあえず勝つには、この層に合わせるしかないから。
この状況に日本も向かっていませんか?大丈夫ですか?
建設業界は外国人が多いです。みんなありとあらゆる偏見を受けています。酷い事言われているベネズエラ人、ハイチ人、クルド人の仲間もいます。実際は皆さん優秀で働き者。苦労もしているから思いやりもあり、素晴らしい方々です。
ヨーロッパ人だって偏見を受けています。東欧出身の人は、すぐロシア人って言われると愚痴っていたので、日本人が中国人と言われるのと同じです。イタリア人はマフィア言われるらしいです…あ、私もヤxx?って言われた事あります。こういう時は、
さてはヤxx映画観たな。です。笑
そうそう。少なくとも同僚のイタリア人や南米人たちは、日本のサラリーマンかよって言うくいらい働き過ぎです。私が「少しは休めよ」と言うくらいです。しかも割とシャイです。でも日本人の多くはチャラいイメージで言うでしょう?
逆に忠誠心が高く働きまくるだろうと期待されがちな日本人の私はイメージをぶち壊す活動を懸命にしております。
真面目に働いたら負け。(氷河期日本人のサバイバル術)
これを知っている米国人はほとんどいないでしょう。
普及しようかと。
そしてうちの夫の一族は東海岸のイタリア系アメリカ人水道屋(しかも四代続くブラザーズ系)なので、マリオのステレオタイプにややムカついている模様です。
そんなもんなんですよ。もちろん移住して何年も苦しみましたよ。アハハハハってボケたりツッコミ入れたりするレベルになるまで。
意外とみんな同じような思いをしている。
これをメディアがわざわざ敵対させるから、おかしな事になっているのです。私はこういうのは陰謀ではないと思っています。様々な方面からの金と欲望が引き起こしているとは思いますけれどね。
だからトランプ氏が持ち上げられ、インフルエンサー化し、元々あった偏見を丸出しにするのがアリになってしまった。暴力沙汰にまでなってしまった。世界中に影響して右傾化してしまった。でも無理やりポジティブに捉えれば、
膿が出たとも言えます。
そして今も垂れ流し段階。日本は膿が出てきたところ。
早く治したくありませんか?
問題が起きた時は、それが起こる条件が何かを見極めるのが先です。人間はそれに応じて行動しているわけですから、不当に責めれば悪化するだけです。ましてや関係無い人まで一緒くたにして非難するなんてもっての外です。
私はハリス副大統領の著書を読み、まさに条件の方を見直す方だと知り、大統領にふさわしいと考えています。
さて、争点のメキシコ国境を超える移民の動きを見てみましょう。PEW Research Center (ピュー研究所)の10/1/2024の調査から。
これを見ると、米国国境警備隊がメキシコから米国に入国する移民と遭遇した月ごとの件数は、オバマ政権の頃に低くなり、その後、2020年から2023年にかけて高くなり、2024年に劇的に下がっています。何があったのでしょう?
まずは注意書きをご覧ください。
Beginning in March 2020, monthly totals combine apprehensions and expulsions into a new category known as encounters.
訳:2020年3月からは月ごとの合計が、拘束と追放を統合した「遭遇」という新しいカテゴリーになる。
となっています。これはトランプ政権の時にパンデミック対策として公衆衛生法の条項「タイトル42」を使い、移民を国境で追放するようになった月です。追放なので、繰り返して入国しようとする人もいました。まずそれも統計でカウントするようになったために数字が増えたのが一つあります。
それに加えてパンデミック中の閉鎖からの反動、また中南米の政治、経済、治安が不安定になり、メキシコ経由で来る人が激増したというのがあります。
つまり米国の問題というよりも、それ以外の理由です。
これをバイデン政権のせいにするのはどうかと。
バイデン政権でもしばらく「タイトル42」が続いていましたが、2023年の5月に「タイトル8」という元々あった条項に切り替えます。こちらも相変わらず国境越えは厳しいもので、難民申請も簡単には通りません。そして不法入国をした場合はその後5年間、入国できません。破った場合は刑事罰もありです。
なんとバイデン政権の方が厳しいくらいなのです。
しかしそうすると今度は厳しすぎると批判されるんですよね。
その間、ハリス副大統領は民間企業から資金や協力を集め、災害や腐敗で苦しんでいる人が多い中米で問題の根源を改善するパートナーシップを作っています。具体的にはコーヒー農家の支援、若者のオンライン教育などのようです。長期的な視点ではこの方が人道的で効果が高いでしょう。
そして更にメキシコの協力を得る事に成功し、少しずつ効果を上げ、2023年12月から2024年の8月で「遭遇」がなんと77%も減少しています。
難民申請するなら国境を超える前にオンラインでしないと却下になり、処理数にも制限があり、簡単には行かない事がようやく浸透し始め、無茶する人が減ったようです。
トランプ氏とヴァンス氏は、ハリス副大統領が何もしていないような言い方していますが、だいぶ改善しているではないですか。
しかし難しい問題ですよね。度重なる災害や危険な政権、ギャングの恐怖に振り回されている側からしたら、なんとしても逃げたいわけですから。でも入国の手続きができないような人が、そこの国民でさえヒーヒー言いながら暮らしているところに来てもまた問題になり、人道的にもどうかなという。
私はハリス副大統領が中米でやっているような路線でいいと思います。
我が家の近くにも、夏にバスでハイチからの難民が送られてきました。駅前の駐車場で子供たちもいるのに野営。ボランティアや教会が助けているようでした。その後、どこかのシェルターに収容されたようですが、それも一時的なもので、その後どうなってしまったのか不明です。
ハイチは厳しいよな…災害続きだったし…。