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日誌(19/365 育ちの力はすごい)

昨日、街をぶらぶら歩いていると育ちの力を感じた。
予定よりも早めに現地に到着して、2時間ほど余裕があった。
時刻は12:30、次の予定は14:30くらい。
ちょうどお昼どきだ。どこかで外食しよう。
そう思って、街をぶらぶら歩くことにした。

何度か歩いたとおりで、前回は餃子の王将に入った。今回も王将にしようかなぁ。
と思ったけれど、まだ時間の余裕はある、もう少し探せるのでは?
さらに歩みを進めると大きな通りの交差点に出た。

交差点は、牛丼屋さん、ハンバーガー屋さん、たこ焼き屋さんなどが並び、まさに選びたい放題。
さて、どうしたものか。
通りを行ったり、来たり、そうこうしている間にお店を選ぶタイミング。
見つけたのは、昔ながらの蕎麦屋さん。
迷わず入店した。

食べたのはランチセットのヒレカツ定食。
ヒレカツをお蕎麦とごはん、昔ながらの定食だった。
実家の近くにも同じような蕎麦屋さんがある。
父に連れられて、数えきれないくらい行ったあの蕎麦屋さん。
当時食べていたのは、かつ丼セットか天丼セットだった。

実家から遠く遠く離れても蕎麦屋さんに入りたくなる。
隣に父はいない、一人でも蕎麦屋さんを選んでいる。
地元はとても田舎で、牛丼屋さんもハンバーガー屋さんも無くて、
どれも憧れの存在だった。
いつかはあの牛丼屋さんがハンバーガー屋さんがある街に出ていきたい。
そう思っていたけれど、その場に出くわしてみると蕎麦屋さんを選ぶ。

そうやって育ってきた、そこに居心地の良さを感じていた。
だから、今になっても蕎麦屋さんを選ぶ。

牛丼やハンバーガーを食べる日もあるけれど、
無意識に戻っていくのは、生まれ育った場所に似ているところ。
育ちの力はすごいなぁという話。

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