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20_量と質および実績と自信

いきなり質は上がりにくく、突然に自信はつきにくい というお話
(※参考資料  箕輪 厚介(2018)【死ぬこと以外かすり傷】、西野 亮廣(2020.06.07)【Voicy】 )


「量より質」、「自信と実績を兼ね備える」


これらは対極の要素として考えられることが多いと考えます。
では、どのタイミングで、質は上がるのか、自信が生まれるのか、あまり議論されていないように思います。
今回はタイミングの観点から考えてみます。


新入社員が初めから質の高い仕事はできません(全否定ではありません。あしからず)。
先輩社員に教えてもらいながら、質が上がっていきます(質の向上速度には個人差があります)。
このとき、少ない量で質の向上速度が高い人は、成長が速い・覚えが良い・優秀と言われます。
逆もまた然りで、量を重ねても質の向上速度が低い人は、覚えが悪いなどと言われます。


どちらが良いという議論ではなく、スタートがどこにあったかという点に焦点を置きます。
いずれも「量」からスタートしていることにお気づきでしょうか。
「質」が高い人も、そうでない人も、最初は「量」から始まります。


量をこなす → → → → 質が上がる

量をこなす → 質が上がる

の違いであると私は考えます。
また、「実績」と「自信」も同様に、


実績を積む → → → → 自信がつく

実績を積む → 自信がつく

の違いであると私は考えます。
「→」の数が多ければ大器晩成かもしれず、「→」の数が少なければ早熟かもしれません。
優劣の話しではなく、特性を理解しておくことが重要であるという話です。
あとは、猶予・期限との相談です。
30年の猶予があれば「→」の数は増やせる。1年の期限であれば「→」の数は最小限に留める必要があります。


その人に期待する役割・期限・個人差を先輩は理解して、育成することが求められます。
質が低くても然るべき、自信がなくても仕方ない時期はあると、私は考えています。


自信がない状態の人に自信を持てという言葉より、実績を積む機会を渡してあげて欲しいと考えます。
質が低くても良くて、自信がなくても良い、それらは諦めによるものではなく、「→」の先に向けた期待です。
上記を受け入れることは、先輩社員、新入社員、お互いに怖いかもしれません。
量と質、自信と実績ならびに先輩と後輩の関係性を考えてみるのも楽しいと思います。

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