文化庁「ARTS for the future!」の申請サポートプラン〜個人が申請するために〜
2020年5月現在、第一次募集が行われている文化庁の補正予算事業
『ARTS for the future!』(コロナ禍を乗り越えるための文化芸術活動の充実支援事業)
これまでも文化庁の継続支援事業等フリーランスのクラシック音楽家を支援してくださる事業がありましたが、文化庁からまた新しい事業が実施されています。
このコロナ禍でこういった事業は、本当にありがたいことですね。
さて、今回の事業は一体どういった内容になっているのか。要項等を参考に少しまとめてみたいと思います。
現在、音楽家のための会員制サロン Salon d'Art サロン・ダールでは、この事業を想定した各種サポートを行っていますので、興味のある方は最後までお読みいただけますと幸いです。
1.対象者
今回の事業の対象者は、国内の
①法人
②任意団体
です。
「え?」
と思われた方もいるかもしれません。
そうなんです、
「法人」か「任意団体」が対象ということはフリーランスである『個人』はダメなんですね。
今回のARTS for the future! 事業の対象は、文化庁継続支援事業と違い「個人」ではなく、あくまでも「法人」か「任意団体」のみ。
しかし、ここで諦めてしまうのは時期尚早。
個人であってもこの事業に応募する方法があります。それが、
「任意団体」を立ち上げて応募すること。
実はこの記事を書いている私自身も過去に任意団体(音楽団体)を立ち上げた経緯があり、今回の事業もその団体で応募する予定です。
もう一つの対象である、「法人」は流石にそんなに簡単に立ち上げることはできませんが(それでも少し本気になれば立ち上げられる時代になりました)、任意団体であれば比較的容易に立ち上げることが可能です。
2.補助対象金額
ARTS for the future!事業の補助金額は600万円〜です。最大2,500万円と募集要項にはありますが、それはプロオーケストラ等かなり大きな規模の団体の話。
・1団体に対して1回
・(よほど大きい団体でない限り最大は)600万円
・かかった経費を「全額」補助
*全体経費500万円の場合→500万円補助
*全体経費700万円の場合→600万円補助
3.募集期間
ARTS for the future!事業の募集は全3回を予定されています。
・1次募集
募集期間:2021年4月26日(月)~2021年5月24日(月)
交付決定(予定):5月中旬~6月下旬
・2次募集
募集期間(予定):2021年6月下旬~7月下旬
交付決定(予定):2021年7月中旬~8月下旬
・3次募集(予算の執行状況により実施しない可能性があります。)
募集期間(予定):2021年8月下旬~9月下旬
交付決定(予定):2021年9月中旬~10月下旬
4.私たちSalon d'Art サロン・ダールができること
私たち音楽家のための会員制サロン Salon d'Art サロン・ダールでは、過去多くの文化庁事業に携わっており、昨年実施された文化庁の継続支援事業では10公演以上の事業を主催者の方々と進めて参りました。
私たちの理念は、
音楽家を幸福にすることで音楽家の力を最大にし、音楽家の力で社会を幸福にする
こと。
音楽家をサポートすることで音楽家とともにこの状況を乗り越えていくお手伝いをさせていただけたらと思っております。
今回のARTS for the future!事業も個人には一見ハードルが高そうに見えますが、文化庁も「必要なところに必要な出資をする」ことを念頭に置いて事業を整備してくださっていますので、該当するかもしれない方はぜひ活用いただければと思います。
今回の事業に対して私たちSalon d'Artは下記を提供していきます。
①個人が任意団体を立ち上げるためのアドバイス
②配信や収録を伴う公演サポート
③公演のトータルマネジメント
理想は、「音楽家の方々が演奏に集中する」ことができるトータルサポートを行っていきます。
5.音楽家が抱えるジレンマ
これは、昨年の文化庁の継続支援事業の時、音楽家の方と話していて感じたことですが、
コロナ禍の音楽家にとって確かにこういった事業はありがたいのだけれど、今まで音楽一筋で生きてきた音楽家にとってこの手の事業に申請することは決して容易ではない
ということ。
ありがたいのに、使いこなせない
というのが今多くの音楽家が直面しているジレンマかもしれません。
幸い、昨年1年間の活動を通して申請等に関して多くの「ノウハウ」や「音楽家に必要なプロフェッショナル」の方々とのご縁をいただくことができましたので、公演をトータルでマネジメントしつつ、申請そのものに対してもサポートを行っていくような包括的なサポートを行っていきます。
また、実績を重ねることができた「配信」や「収録」を生かして今回の補助対象事業である
『充実支援事業」 …新しい文化芸術活動のイノベーションを図るとともに、文化芸術活動の持続可能性を強化する取組。
をサポートしていきます。
6.音楽家目線で音楽家をサポートする
2021年のゴールデンウィーク明け以降当サロンにARTS for the future!事業に関連してか文化庁に関する問い合わせを多くいただくようになり、今回の記事を書かせていただきました。
具体的には、下記のような悩みをお持ちの方のお力になれますので、気になる方はお気軽に当サロンにご相談ください。
・個人だが任意団体を立ち上げてARTS for the future!事業に応募したい
・公演を配信(または収録)したい
・公演のマネジメントを一括委託し「演奏に集中したい」
・ARTS for the future!事業の申請サポートをお願いしたい
当サロン、まだまだ規模こそ大きくありませんが、運営スタッフも含め多くの音楽家とつながっております。
そういった「音楽家目線」で、一人でも多くの音楽家の方々をサポートできればと思っておりますので、興味ございましたら下記よりお問い合わせください。
*お問い合わせの際は「ARTS for the future!事業に関して」とお問い合わせ内容欄に記載ください。