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何故あなたでなければならないのか?答えられない治療院は潰れていく

私がいる治療院業界はまだまだ「開院すれば何とかなる」という考えが定着してします。

腕には自信がある・・・
人通りもある・・・
周りにライバルもいない・・・

このような感じで開院し、最初は珍しさから来てくれていても、段々と来院数が目減りし気づけば経営は火の車。

これは業界のあるあるです。
(私の学生時代に付き合いがあった知人も知らないうちに店を閉じていました。悲しい涙)

これは開院ハードルの低さも原因していると思います。

整骨院は店舗取得費用の他に最低限の治療機器(中古もある)、道具とベッド、その他保健所の登録に必要な条件を揃えてしまえば、贅沢さえしなければ300万ほどで開院することができます。

成功するしないは別として開くだけなら地方でスタッフ自分だけ、もしくは自宅兼店舗であれば更に費用は安くなります。

更に更に、何十万円、何百万円とする治療機器を置かない「鍼灸院」「整体院」といったスタイルであれば100万円以内に抑えることも可能です。これは極端な例ですが、、、


話を戻しまして。

このハードルの低さに加えて、整骨院や整体院などの治療院は、困った人がわざわざ探して店舗まで来てくれます。

アパレルショップのように店内をグルッと一周して帰るなんてことは基本的にはありません。

つまりは来てさえくだされば、よほどのことがなければ施術を受けていってくださいますし、先生という立場から「1週間後に来てください」と言えば来てくださいます。

様々な企業がリピーターになっていただくためにアレコレと施策しているところ、治療院業界ではちゃんとスジが通った説明をしていれば80%以上の方がリピートをしてくださいます。

このような業界のシステムから「開院すればなんとかなる!」ということで治療院ドリームを目指してボンボンと乱立していった背景があります。

一昔前はひとつの駅に整骨院は1、2店舗くらいしかありませんでした(よね?)

ですが今は少し人通りのある駅なら整骨院だけで4、5店舗、エステや整体、マッサージなどもカウントするととんでもない数になります。

やがて患者さんも行く院を選ぶようになり、より特徴的なところ、より安心感を与える店舗に人が集まり、目立たないところは比較から漏れて閉院を余儀なくされています。


これは私がコンサルのクライアントさんによく聞く質問があります。

「あなたの院に来た患者さんはどんなメリットがありますか?」

(ちょっと冷たい感じがしますが実際はにっこり笑顔です^_^)


これを聞くと多くの方が「痛みが取れて、体が楽になります。」と答えられます。


そこでもうひとつ。

「なぜあなたでなければならないのですか?」
「他の治療院さんと何が違うのですか?」

とお聞きするとほとんどの方が「う〜ん、、、」となってしまいます。

これは意地悪をしたいのではなく、自分が提供している価値を理解してほしいのです。

もし同じエリアに「◯◯整体でコリや痛みに根本から施術します。あなたの一生の健康をサポートするため、睡眠、食事、運動のアドバイスを無料で行っています!治療院探しはこれで最後です!」

などのゴリッとした広告が打ってあったらどうでしょう。

効果のある施術に加えて、本などで勉強しないと得られない情報が無料で聴けるため時間の節約にもなりますし、将来への安心具合が全然違いますね。

まとめに入ります。

自分の本当の売り物はなんなのか、これを理解することがとても重要です。
今は病院も口コミを見て患者さんに選ばれる時代です。(綺麗なHPを持っているところも増えましたね)

開けば流行る時代はとうに終わっています。

自分は何を提供しているのか、患者さん(お客さん)が来てくれたらどんな未来を見せてあげられるのか。

自分の持っているものを一度整理して、分かりやすい形で発信していきましょう。
それが困っている方の共感を呼ぶ内容であれば人は集まります。

集めるから集まる。

誰にでも必ず強みはあります。ぜひ意識してみてください。









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