妊娠中は「したこと」で後悔することも・・・
人生の終わりにおいて、
後悔することは、
「したことよりも、
しなかったことに対して」
とよく言われます。
私も
そうだろうなと思います。
ですから、
できるだけ多くの経験をして、
多くのチャレンジをして、
そして、
伝えるべきこと、
やるべきことを、
後回しにしないようにと、
生きています。
もちろん、
そう心がけていて、
できていないところの方が
多いのですが(笑)。
しかし、
妊娠中は別です。
妊娠は生理的なことではありますが、
特別な時期でもあります。
ですから、
妊娠経過を順調に過ごすには、
してはいけない事や、
しない方がいい事も多くあります。
なので、
最初の言葉とは逆に、
してしまって、
後悔される方がとても多いです。
例えば、
医師から安静にと言われていたのに、
お仕事を休めないからと、
無理にお仕事を続けたり、
妊娠経過が順調だからと、
特別な理由もなく、
海外旅行に出かけたり、
上の子のためにと、
海水浴や山などの、
アウトドアに出かけたり・・・・・・
妊娠中、
ずっと安静にしておく必要は、
もちろんないです。
むしろ、
妊娠経過が順調であれば、
動いた方がいい場合もあります。
ただ、
ほとんどの方が、
ご自分のお身体のことを、
正しく把握できていない
ことが多いです。
日頃から無理を
しがちなためか、
体のちょっとした変化に、
気づきにくい方が多いです。
そのため、
妊娠経過が順調だと思って、
日常通りに、
もしくは、
先ほど言ったような、
アクティブに
動いてしまう方が多いです。
特に、
旅行などのイベントで、
前から計画を
立てているようなことだと、
ついつい、
無理をしてしまったり、
体の異変より、
楽しさが勝ってしまって、
気づかないこともあります。
それで、
何事もなければ、
いいのですが、
時には、
出かけている途中や、
その後に、
お腹がはったり、
性出血が起きたり、
破水をしてしまうことがあります。
お腹のはりや、
性出血の場合だと、
その後の、
お薬や安静などの治療によって、
回復することもありますが、
破水した場合には、
そうはいきません。
元には戻せないんです。
そうなってから、
後悔しても遅いんです。
破水や早産などの
異常の原因が、
何かをしたから、
というわけではないです。
安静にしていても、
なるときはなるし、
すごくアクティブに、
動いていても、
ならないときはなりません。
たまたま運悪く、
出かけた時に、
なったのかもしれません。
それでも、
そうなってしまった時に、
ほとんどの方が、
「〇〇をしなければよかった!」
と後悔されます。
私たち医療者が、
そのことが原因ではないと、
説明しても、
自分で自分を責めて、
悩み後悔し続ける方が多いです。
何かをした時に、
異常になるかもしれない、
という心配もあるんですが、
それよりも、
その責任を自分に課して、
自分で自分を
責めてしまうことが心配です。
そんな後悔をしないために、
してはいけない事や、
しなくてもいい事は、
妊娠中にはしないように
心がけましょう