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あなたの「バースプラン」は?
あなたは、
バースプランをご存知でしょうか?
バースプランとは、
お産の計画や要望の事で、
「私たちは、
どんなお産をしたいのか?」
パートナーと、
お産について考え、
目指すお産を計画致します。
また、
バースプランを、
出産場所と共有することで、
出産場所の助産師や医師にも、
あなたの望むお産を理解してもらい、
お産に係わる人たちが、
共通の理解を元に、
同じ方向を向いて、
その望むお産が
実現できるようにしていくものです。
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私が助産師になったころは、
あまり聞きなれない言葉でしたが、
今では、
定着してきていると思います。
ここで大事なのはあなたが、
「どんなお産をしたいのか?」
ということです。
それを実現させるための、
計画なので、
それがないと、
バースプランになりません。
ですから本当は、
「バースプラン」ではなく、
「バースデザイン」を考える必要があるのです。
デザインをして、
そしてそれを実現させるために、
プランを立てるのです。
目指すゴールやデザインがなければ、
プランの立てようがありません。
私が最初に
バースプランを確認したころは、
これでもかというほど、
お産への要望や、
したくないことなど、
どんなお産をしたいのかが、
具体的にはっきりと、
ぎっしり書いてあることが多かったです。
ですが、
ここ数年は、
とても簡単に書いてあることが
多いです。
例えば、
「楽なお産がしたい。」
「痛くないお産がしたい。」
と、
たった一行だけ
書いてあるものもあります。
出産場所によっても、
異なりますので、
もちろん、
一概には言えないことですが、
お産に対する具体的なイメージが、
できていないなぁと感じます。
身近に、
お産をする人が減少しているので、
イメージがしにくいからでしょうか。
ですが、
ここを具体的にしっかり考えておかないと、
それらを実現させることは難しいです。
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例えば、
マイホームを建てる時に、
「設計士さんに、
どんなお家を立てたいですか?」
と尋ねられて、
「住みやすいお家。」
「安全なお家。」
などと応えるでしょうか。
最初は、
漠然としたものかもしれませんが、
実際に立てる前には、
お家について色々お勉強をして、
お部屋の間取りや、
使用する建材・内装などなど、
事細かく、
どうしてほしいのか要望を言って、
納得いくまで、
話し合うのではないでしょうか。
そうして建てたお家であっても、
出来上がってから
不満が残ることもあります。
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お家は建て替えがききますが、
お産はたった一度きりです。
バースプランは、
大事な赤ちゃんの、
生まれ方を決めることでもあり、
赤ちゃんの命のスタートです。
本当にあなたが望むお産とは
どういうものなのか、
赤ちゃんにとって、
家族にとって、
一番いいお産とは、
どういうものなのか。
それを考えるには、
お産の事を知ることから始まります。
お産としっかりと向き合い、
お産の事をお勉強して、
あなたの望むお産が実現できる、
バースプランを、
具体的に立ててくださいね
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