まさか!近さで出産場所を選んでないですか?
まさか、
近くだからという理由で、
出産場所を選んではないですよね。
それはそうですよね。
あなたと、
あなたの大切な赤ちゃんの、
命をかけたお産をする場所を、
そんな簡単な理由で、
選ぶはずがないですよね。
とは、
思うのですが、
時々、
「近くて便利なので」
「大きな病院だから安心だと思って」
「お友達が良いって言ってたから」
・・・・・・
というような理由で、
出産場所を選んでおられる方が
おられます。
もちろん、
それを否定するわけではありません。
ただ、
ちょっと心配なだけです。
そんな理由で選んだ、
出産場所で、
あなたが望むお産が、
できますか?
あなたが望むお産ができる
場所であるなら、
それはよかったです。
ですが、
もし違っていたら、
あなたの望むお産をするのが、
とても難しくなります。
私が見てきた、
バースプランで多かったのは、
・自然なお産
・楽なお産
・会陰切開をして欲しくない
などでした。
会陰切開については、
前回にお話ししましたが、
出産場所によって、
かなり左右されます。
あとの二つについては、
どうでしょうか?
「自然なお産」
を望むということは、
裏返せば、
医療介入を避けたいということです。
お産の時の、
主な医療介入は、
・点滴をする
・胎児陣痛監視モニターの装着
・陣痛促進剤の使用
・吸引分娩
・腹式帝王切開術
などではないでしょうか。
あなたが選んだ出産場所の、
これらの確率は、
どのくらいでしょうか?
そして、
それにいたった原因は、
何が多かったのでしょうか?
あなたは、
それらを知った上で
出産場所を選んでいますか?
これらの医療介入も、
会陰切開と同様、
出産場所や医師の、
お産への考え方で、
大きく変わります。
誰が見ても、
絶対に必要な場合と、
絶対に不要な場合、
白黒はっきりしている場合には、
基本的には選択の余地はなく、
どこでお産をしても、
概ね同じような結果になります。
これも、
厳密に言えば、
それまでの経過の
関わり方が違うので、
実際は同じとは言えないのですが。
ただ、
この白黒はっきりとしない、
いわゆるグレーゾーンの時です。
この時に、
出産場所によって、
結果が全く違うものになります。
例えば帝王切開術が、
40%くらいの出産場所と、
5%くらいの出産場所とでは、
あなたが帝王切開術になる確率は、
どちらが高いでしょか?
もちろん、
異常を扱えない助産院は、
0%ですし、
それらの搬送を受ける、
病院などでは、
高くなってしまいます。
ですから、
確率だけでは
言えないところはあります。
ただ、
同じような規模の
病院であったり、
助産院でも、
搬送の確率が高いような所だと
どうでしょうか?
自然なお産を望んでいても、
医療介入の確率が高いところや、
搬送の確率の高い、
助産院を選んでいたのでは、
あなたが自然なお産をできる確率は
低くなるのではないでしょうか?
そのデーターと、
あなたの確率が
同じになるわけではないですが、
近づきやすくはなると思います。
もう一つの、
「楽なお産」
を望むとき、
あなたが選んだ出産場所は、
あなたが楽にお産ができるように、
あなたに
働きかけてくれていますか?
例えば、
楽なお産ができる方法として、
ヒプノ(催眠)出産や、
ソフロロジー式分娩や
ラマーズ法などを取り入れていて、
あなたが
リラックスしてお産できるように
それらの指導をしてくれていますか?
それらの、
分娩方式を取り入れていなくても、
あなたが、
楽にお産ができるようになる術を、
しっかりと、
あなたが身につくまで、
教えてくれていますか?
お産をした方のほとんどが、
「お産は苦痛だった!」
「死ぬほど痛かった!」
という中で、
あなたは、
その出産場所で、
本当に楽なお産が
できると思えますか?
あなたが、
今お話しをした、
・自然なお産
・楽なお産
・会陰切開をしない
などのお産を、
望んでいないのなら、
これらは、
要らぬお話しです。
また、
これらもしっかりと
調べたうえで、
吟味をして、
選んだ出産場所なら、
その場合も、
要らぬお話しです。
ですがもしも、
そうでないなら、
あなたの望むお産が
できる出産場所なのかを、
確認しておく必要があります。
もしも、
あなたが望むお産ができそうでない
出産場所だったとしても、
大丈夫です。
今から対策を講じればいいんです。
現実的には、
今から出産場所を変えるのは、
難しいかもしれません。
ならば、
あなた自身が、
ご自分が望むお産のできる、
自分自身に変えればいいんです。
とにかく一度、
出産場所について、
視点を変えて評価してみてくださいね。
あなたの大切なお産です。
お産を終えた後で、
「もっと早くに知っていれば・・・・・・」
と後悔だけはして欲しくないです