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知っていたら玄人|按摩マッサージ指圧師、整体師、鍼灸師、セラピスト、柔道整復師、エステティシャン、カイロプラクター、リフレクソロジストなどの違い

こんにちはサロン開業ラボの伊澤です。

さて、今日は近しい業種なのだけど実は大きな違いのある業界内の職種を説明したいと思います。

一般の人には全然わからないことでしょう。イメージも実際と相当違いますしね。あまりこの業界を知らない人は是非是非理解しておいて欲しいです。

国家資格か認定資格か

まず大きくカテゴリ分けしようとするとですね、これらは他と大きな違いがあります。

・按摩マッサージ指圧師
・鍼師
・灸師
・柔道整復師

これらは国家資格ですね。どれも現在は3年間国の認めた学校に通い、国家試験を受験して合格する必要があります。つまり、決まった基準があります。

それ以外のもの、整体師、セラピスト、エステティシャン、カイロプラクター、リフレクソロジストなどは日本としては国の認めた資格ではないんですね。

按摩マッサージ指圧師はこれ、3つの手技を1つの国家資格にしたものです。簡単に言うと(乱暴ですが)、按摩は「揉む」、マッサージは「オイルなど滑剤を使って血流などを改善する」、指圧は「圧す」手技です。

鍼師は感じがちょっと特殊ですが、針ですね、「はり」。体に細ーい針を刺してさまざまな症状改善を目指します。同じ鍼でもやはりいろんなやり方があります。

灸師はお灸をする人です。基本的に「鍼灸師」と呼ばれることが多いですが、一応別々の四角です。同じ学校で別の科目として学びますが国家資格でどっちかが落ちたりすると「鍼師」または「灸師」ということになります。

余談ですが「鍼灸師」は「しんきゅうし」と一般的に呼びますが「はり灸」とか「はりきゅう」という表記をする方もいます。読みにくいからだと思います。なので「はりきゅうし」と呼ばれたりすることもあります。

ちなみに「あまし」というと
「按摩」の「あ」と
「マッサージ」の「ま」と
「指圧」の「し」で「あまし」とか「あまし師」とか言われることもあります。確かに按摩マッサージ指圧師って長い、、、

もうひとつ「あはき」という言葉もあります。これは
「按摩マッサージ指圧師」の「あ」と
「鍼師」の「は」と
「灸師」の「き」で「あはき」です。

最後の柔道整復師は整骨院(接骨院)をやる人です。
柔道をやって怪我をした人を回復させることから始まった仕事です。脱臼や捻挫や骨折など急性の外傷に向けた手当をします。
健康保険が使えることが大きな違いです。
最近は外傷でないのに外傷だと偽って保険を不正受給することへの取り締まりが厳しくなり自費(保険を使わない)に移行している整骨院(接骨院)が多くなっています。

ちなみにこれらの国家資格は3年専門学校に通う必要があります。学費はおおよそ300-500万円ほどかかります。

柔道整復師の授業内容はわからないのですが、按摩マッサージ指圧師や鍼灸師の学校は実技にかける時間は全体の2-3割くらいだと思います。本科という按摩マッサージ指圧、鍼灸を学ぶ科だと、「按摩」と「マッサージ」と「指圧」と「鍼」と「灸」という5つの手技を学ぶのでさらに各授業時間は少なくなります。

さらにいうと1クラス30名程度いるので教員が1人を見れる時間はとても短いです。というかほぼ個人を見れません。

整体師、セラピストとは

整体師とセラピストはちょっと乱暴なのですが同じだと考えてもらっていいです。

セラピストには〇〇セラピストと付くことが多いかなと思います。あまりに括りが大きいので「〇〇のセラピストですよ」と示している、ということですね。

整体師も「体を整える者」で大きな括りです。この業界の中では国家資格を持たずに手技を行って体に良いことをする人を差します。

なので技術は広く大きく、各種団体や個々のお店がそれぞれの手技を伝えています。

エステティシャンとは

エステティシャンは体の健康というよりは美容に特化した手技を行います。

時には手技ではなく機械の操作という場合もあるでしょう。

同じ美容でも美容師さんは国家資格ですが、エステティシャンは国家資格ではありません。それぞれの団体なりお店が独自の技術を持っています。

当然お店(会社)にも寄りますが、回数券や商材の営業のノルマが厳しかったりして心が折れてしまうエステティシャンが多くいそうな気がします。

カイロプラクターとは

あまり専門的なことはわからないのですが、骨格の調整(アジャスト)をして体を良くする人です。

アメリカでは国家資格で医師同等なのですが、日本では国家資格と認めれられてはいなくて認定資格の範囲となります。

ですのでアメリカのように一定の基準を満たしているかというとそうではないです。アメリカでカイロプラクターの取っている、という方も日本では認められませんが、一定の基準を超えていると考えていいのではないかと思います。

リフレクソロジストとは

つまりリフレクソロジーをする人ですね。足裏の「反射区」という考えを用いて足裏を施術するだけで体全体の不調を正していこうとするものです。

足つぼマッサージと何が違うのかというと、「ツボ」を使うのか「反射区」を使うのかという違いですね。

しかし、実は足裏って「ツボ」はあまりないのです。少なくとも正穴(メインどころのツボ)には湧泉(ゆうせん)という1つしかありません。

なぜややこしいのか

柔道整復師がやっているのは「整骨院(接骨院)」です。これが整体師と「整」の字がかぶっているからか整体師がやっていると思われちゃっている気がします。

また、「体」と「整える」という漢字からかカイロプラクターと整体師は混同されやすいと思います。

「マッサージ師」は国家資格で「整体師」は民間資格なののですが、逆っぽく捉えている方のほうが多いように思います。なぜでしょうね。漢字のほうがちゃんとしてそうだから、、、かな?わかりません。イメージ戦略が上手でないのかもしれません。

あと、整体師やセラピストというのは大きく括る言葉です。ですので、それぞれがいろんな手技を含んでいます。エステティシャンもそうかもしれませんね。

大事なことは職種ではない

とまあいろいろ複雑で面倒なのですが、じゃあ国家資格を持っていると技術が高いのか、というとそうとも限らないです。

アメリカでカイロプラクターの資格をとっていれば上手なのか、というとそれもそうではないでしょう。

相手を思いやる気持ちであったり、楽な方に流されない精神であったり、真面目に丁寧に仕事を行う情熱であったり、嘘と本当を見抜く目であったり、常に勉強をしつづける姿勢であったり、そういったことが大事だと思います。僕としては。

十分に技術の高い整体師(セラピスト)でも国家資格を欲しがることが多いです。座学で学べる知識が欲しいならよいと思いますが、ステイタスを求める姿勢であるのなら、その300-500万円を他に使った方が有意義かなと思う今日この頃です。

具体的には開業に使ったらいいと思います。

みなさんなぜか300-500万円の学費は出るのですが、300-500万円の開業資金は出ません。( ;∀;)



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